お友達ブログに、バッハの「無伴奏フルートのためのパルティータ」BWV1013の話が出ていたので、とりあえず、バッハのフルート・ソナタ全曲を聴き直してみました、の巻。 |
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
タグ
オーディオ(128)
オペラ音盤(86) 公演見聞記(71) テニス(56) フィリップ・プルマン(43) 児童文学(38) ワーグナー考察(35) 室内楽(30) D810(27) D800E(23) FMエアチェック(21) 東レ・パンパシフィック(21) ヴァルトラウト・マイアー(20) α6000(20) α7RIII(20) アバド(20) フリードリッヒ・グルダ(19) ベートーヴェン(18) 持ち物(18) シュターツカペレ・ドレスデン(18) カタリーナ・リゲンツァ(17) リヒアルト・シュトラウス(16) パルジファル(16) ファウンデーション(15) マルタ・メードル(14) エレーヌ・グリモー(13) カラヤン(13) iPhone 12 Pro Max(12) パンケーキ(12) ドン・ジョヴァンニ(12) モーツァルト(12) ジャック・リーチャー(12) 五味康祐(11) リー・チャイルド(11) 名曲100選(11) トリスタンとイゾルデ(11) 黒田恭一(11) クナッパーツブッシュ(10) アストリッド・ヴァルナイ(10) iTunes(10) Fire HD 8(10) ワルキューレ(9) グレコ・ローマン古典(9) ダン・ブラウン(9) MacBook(9) タンホイザー(8) ジョン・カルショウ(8) 翻訳(8) クリスティアン・ティーレマン(8) ピアノ・トリオ(8) 新国立劇場(8) iPad Pro 12.9 第5世代(8) ピーター・アンドリー(8) ハリー・クプファー(8) マルティン・ハイデッガー(8) 魔笛(7) ハンス・ホッター(7) 妖精の女王(7) 大地の歌(7) 録音スタジオの内側(7) 影のない女(7) デルファイ(7) So war mein Weg(7) 使い方(7) シャーンドル・ヴェーグ(6) ヘキサーRF(6) 夏目漱石(6) グレン・グールド(6) フルトヴェングラー(6) ブルーノ・ワルター(6) ハンナ・アーレント(6) キャサリン・フォスター(6) インフェルノ(6) NLP(6) Audirvana Plus(6) ショーペンハウアー(6) ダン・シモンズ(6) メンデルスゾーン(6) ステファン・ヘアハイムの指環(6) ハイペリオン(6) 橋爪ゆか(6) ジョニ・ミッチェル(6) ヴィーラント・ワーグナー(6) イモージェン・クーパー(6) 55mm F1.2(5) ウイリアム・ブレイク(5) ローエングリン(5) ロバート・ラングドン(5) クリスタ・ルートヴィヒ(5) Fireface UFX(5) 存在と時間(5) マイスタージンガー(5) Magnus Flyte(5) カルロ・マリア・ジュリーニ(5) Python(5) ジェニファー・ローレンス(5) 近所散歩(5) シモーネ・ヤング(4) スター・ウォーズ(4) フリーダ・ライダー(4) 最新の記事
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2017年 11月 25日
はい、フルートはジャン=ピエール・ランパル(1922-2000)です。 彼は生涯にこのバッハのフルート・ソナタ全曲を5回(驚)録音しているらしいのです。 1回目:1947-1950年パリの「Boîte à Musique」盤、チェンバロはロベール・ヴェイロン=ラクロワ 2回目:1954年 「Ducrete-Thomson」盤、チェンバロはロベール・ヴェイロン=ラクロワ 3回目:1962年 ERATO 最初のステレオ録音 チェンバロはロベール・ヴェイロン=ラクロワ 4回目:1973年 ERATO チェンバロはロベール・ヴェイロン=ラクロワ 5回目:1984年 CBSソニー デジタル録音 チェンバロはトレヴァー・ピノック みっちが持っているのは、4回目のERATO盤(ERATOでは2回目)です。 録音場所は、パリのÉglise évangélique allemandeという、これは教会ですね。 収められているフルート・ソナタ全曲はこう。 フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV 1030 フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV 1031 フルートとチェンバロのためのソナタ イ長調 BWV 1032 フルートとチェンバロのためのソナタ ト短調 BWV 1020 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV 1034 フルートと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BWV 1033 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV 1035 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV 1013 さらにおまけが付いています。 リュート組曲(パルティータ)ハ短調 BWV 997 トリオ・ソナタ ト長調 BWV 1038 トリオ・ソナタ ト長調 BWV 1039 今回話題になったのは、「無伴奏フルートのためのパルティータ」です。これはあまり数のない、フルート独奏曲ですね。ただ、みっち的にはフルートとチェンバロのソナタの方が聴きやすいです。 このパルティータは、息継ぎが大変らしく、シャープな録音のせいもあり、聴いていて、かなり気になります。名手ランパルにしてそうなんですから、これは曲のせいでしょう。 全体として、録音/演奏ともに文句ありません。みっち的には不得手な分野ですから、これですっかり満足しております。 記事冒頭の画像はCDジャケット、ERATOが超安値で放出したランパルの「The Complete ERATO Recordings III.1970-1982」の中の2枚組物です。 オリジナルジャケットが復刻されているようなので、これも上げておきましょう。 おまけ: バッハのフルート・ソナタ全曲については、相当数が「偽作」というか、別の作曲者のものではないかと云われています。 BWV1020、1031、1033あたりが怪しいそうです。どうなんでしょうねぇ。みっち耳には、あまり他の曲と違和感を感じないのですが。(汗)
#
by mitch_hagane
| 2017-11-25 18:22
| 3.音楽
|
Comments(4)
2017年 11月 23日
これはとっても素敵なクリスマス・ストーリーです。そういう紹介のされ方はほとんどされていないのですが。 もちろん作中に目立った宗教色はないのですが、「クリスマス」というのが、日本式に「サンタクロースからプレゼントをもらう」日でもなく、「三角帽子をかぶって、クラッカーをパンパンする」日でもない(今どきそんな人はいないか-笑)、ことがひしひしと伝わってきます。 主人公の少年の名前はトーズランドToseland、これがクリスチャン・ネームで、姓は明らかにされません。学校ではトーザーTowser、継母からはトートーTotoと呼ばれていましたが、ここでは伝統に則って、トーリーTollyと呼ばれます。 この古いマナー・ハウスの旧家では、代々同じ名前を付けるんですね。 トーリーを迎えてくれる曾おばあさん(グラニー)は、通常はオールドノウ夫人Mrs. Oldknowと呼ばれてますが、クリスチャン・ネームはリネットLinnetです。 トーリーの亡くなった実母もリネットでした。 屋敷で使われるボートも、すべてリネット号The Linnetと呼ばれます。 居間の暖炉の上に掛かった絵に描かれた3人の子どもたちと、交流が生まれるのですが、その名前は、トビーToby、アレクサンダーAlexander、そしてリネットです。 グラニーはときどきトーリーのことを間違えてトビーと呼びます。 この名前の一貫した継承というのは、不思議な感じを生みますね。 作中では、古い子守歌、キャロルの類がいくつか引用されています。歌詞だけではちょっと雰囲気が分かりませんねぇ、ここは折角ですから、ひとつYoutubeで聴いてみましょう。 まずは「Green Grow the Rushes」。 そして、「Lully Lulla」。 「Tomorrow Shall Be My Dancing Day」です。 はい、美しい歌声ですが、歌詞に注目すると、どれも聖書から発したbiblicalなものです。 どうでしょう、みっちはこのお話をすてきなクリスマス・キャロルとして読みました。 大事件は起こらず、謎解きはなく、どんでん返しもありません。イギリスの旧家の長い歴史を背景に、ただ淡々とクリスマス・ホリディの様子が綴られていく、そんな印象です。そもそも、「ファンタジー」と呼べるほど、だいそれた超自然的な現象・事物は現れないのですから。 さて、みっちがこの本を読んだきっかけは、よくお邪魔しているネコパパさん(yositakaさん)のこの記事に依ります。いちどお読みになるのをお薦めします。 この記事中では「リアリティ」という言葉がテーマの一つでありました。ですが、みっちにはここで描かれた過去の人物(の亡霊)との交流・触れ合い描写に、リアリティを感じるかと問われると、ちょっとどうかなぁと思います。 リアリティを感じるのは、あくまでも現在存在するマナー・ハウスに刻まれた歴史の跡、そして上で紹介したような古い子守歌・キャロルなどの「継承」です。こうしたものを見聞き・感じることで、想像が羽ばたくじゃないか、といわれるとまあそうなのですが。 こんなことを書くと、そりゃあ、当たり前の話で、お前は夢のない奴だと嗤われるのでしょう。(笑) 記事冒頭の画像は、Kindle版の原書表紙です。第3作の「The River at Green Knowe」と合巻になっています。
#
by mitch_hagane
| 2017-11-23 21:48
| 5.本
|
Comments(2)
2017年 11月 21日
まぁ、秋ですから、みっちも行楽の真似事でもするか(笑)ということで、出かけてみました、三渓園です。 ここは明治に生糸貿易で財をなした原 三渓(はら さんけい)の私邸と庭園です。庭園は内苑と外苑に分かれており、もともと内苑は私邸に付属する私庭です。外苑部分は、明治の昔から、一般に無料開放されておりました。現在は内苑・外苑とも、有料ですが一般に公開されています。 場所は本牧なんですが、最寄りに鉄道の駅はなく、ちょっと不便なところにあります。 そして、まずは駐車場満車で~す、というアナウンスに驚かされます。 ありゃあ、まったくの平日なのに、なんという盛況なんでしょう。 なんでも今日と明日は「大茶会」が開かれているのだそうで、どおりで和服姿のご婦人方が目に付きます。 また結婚式をされる方もいらっしゃるんですね。園内で記念撮影などをされております。 紅葉の時期なんですが、京都辺りと違って、横浜の紅葉は大したことありません。 さらにですね、今年は10月の長雨がたたったらしく、三渓園内には、まともな紅葉が一本も見当たりません。(汗)いやぁ、紅葉目当てでしたら、今年の三渓園はパスした方が賢明かと思います。 ということで、記事冒頭の画像は、お茶会の一コマから。 さらに、この時期は古建築公開ということで、普段は公開されない庵や廬の内部が観られます.こんな具合ですね。
#
by mitch_hagane
| 2017-11-21 17:33
| 1.写真(カメラ)
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||