久しぶりにマーラーの交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」を聴きました、の巻。 |

エリアフ・インバルさんは90歳になられたとのこと、昨日(2月16日)が誕生日だったようです。会場にはお祝いの装飾が。(記事冒頭の画像参照)



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2026年 02月 17日
![]() エリアフ・インバルさんは90歳になられたとのこと、昨日(2月16日)が誕生日だったようです。会場にはお祝いの装飾が。(記事冒頭の画像参照) 第8番は実に巨大な編成の作品、東京文化会館の舞台は超大編成のオケと合唱団で、立錐の余地もありません。みっちの席は前から2列目の左脇だったのですが、ちょうどピアノとハープ(4台)の前でありました。4台目のハープは楽屋からの通路上に座るので、指揮者が登場するや否や慌ててセットし、演奏が終わると大急ぎで撤収します。もう大変なんです。 しかし、インパルさんはお若い、身のこなしもなかなかです。今回指揮台が非常に高くて、危なくないのかなぁと感じましたが、なんのなんの、指揮者よりも客席側に立つ独唱者陣に振り向きながら指示を与えつつ、精力的に指揮されておりました。 さて演奏が始まります、正直な話が、冒頭からどうも鳴ってないなぁ、との感がありました。東京文化会館の舞台は狭いですので、その影響もあるのかも。しかし、第1ソプラノ(罪深き女)の独唱が入るころには少し落ち着いてきました。 第1部のエンディング、盛り上がったところで、後方3階席両翼から、バンダ(別働隊)のトランペットなどが炸裂します。いやぁ、これぞ実演の醍醐味であります。東京文化会館のロビーには会場の模型が置いてあったので、これで絵にしてみるとこんな感じです。みっちは赤丸のあたりに座っておりました。 ![]() 第1部、第2部とおして約1時間半くらいだったでしょうか、短く感じました。雑多な印象を述べます。 この「千人の交響曲」という曲は聴きどころが多すぎて、毎回すべてを聴きとおすことはできず、もどかしい思いがいたします。贅沢な悩みですね。例えば、第1部・第2部でコンマスのVnがソロを取るところがあるのですが、今回は座った席の都合もあって、今ひとつ印象が薄かったです。あと、ハープ群は席が近かったこともあって、その音色には堪能できました。 今回印象としては、男声独唱者陣がどうも今ひとつ、冴えを欠きました。女声陣で印象に残ったのは、第1ソプラノ(罪深き女)ファン・スミさん、立派な歌唱でした。 そして、藤村実穂子さん、流石の歌声、その表情豊かな声音は素晴らしかったです。実演を聴くのは、新国立の「トリスタン」(ブランゲーネ役でした)以来ですかね、良かったのですが、間近でお顔を拝見すると、ずいぶん老けられたな(すみません)という印象、まぁみっちも年を取ってますので、当たり前なんですが。(笑) カーテンコールの写真を上げておきます。女声独唱者は、左から第2アルト(エジプトのマリア)山下裕賀、第1アルト(サマリアの女)藤村実穂子、第3ソプラノ(栄光の聖母)隠岐彩夏、第2ソプラノ(懺悔する女)エレノア・ライオンズ、第1ソプラノ(罪深き女)ファン・スミ、です。 ![]() そして、指揮者のエリアフ・インバル(右)、左はバス(瞑想する教父)妻屋秀和、です。 ![]() 公演データ-です: 都響第1036回定期演奏会Aシリーズ マーラー:交響曲第8番 変ホ長調《千人の交響曲》 2026年2月17日(火) 19:00開演 東京文化会館 指揮/エリアフ・インバル ソプラノⅠ/ファン・スミ ソプラノⅡ/エレノア・ライオンズ ソプラノⅢ/隠岐彩夏 メゾソプラノⅠ/藤村実穂子 メゾソプラノⅡ/山下裕賀 テノール/マグヌス・ヴィギリウス バリトン/ビルガー・ラッデ バス/妻屋秀和 合唱/新国立劇場合唱団 児童合唱/東京少年少女合唱隊 東京都交響楽団 以下追記です 会場で頂いた都響のパンフに、エリアフ・インパル氏のインタビューが載っていました。マーラーとブルックナーの違い、とくにブルックナーの稿改定と「前衛性」についての話が面白かったので、少し長いのですが、引用させてもらいます。 『 「マーラーは優れた指揮者でしたが、ブルックナーはそうではなかった。指揮をすることもありましたが、偉大な指揮者ではなかった。そこがまず、大きな違いです」 「さらに、マーラーが非常に優れたオーケストレーターであったのに対し、ブルックナーはそうではありませんでした」(中略) 「たとえばブルックナーの交響曲第2番、第2楽章の書き下ろし草稿では、トゥッティで非常に大きな音がするところがある。 主テーマはフルートが吹いているのですが、聴こえるわけがない。 そんな草稿を指揮者に託したら、 おそらく “これは不可能だ、変えるべきだ” と言われるでしょう。 次の稿ではそこが改良されていた。フルートだけでなく、 木管全員が主テーマを吹くように変わっていたんです。 ブルックナーという人は、いつもそんな具合で、時々、こうした間違いをやらかすんですね」 しかしその一方で、 ブルックナーの最初の稿というのは「リズムの上でも音の上でも非常に難しいことを書いている」。 その結果、 一流だけれど、 保守的でもあった当時の指揮者たちにとっては、これは無理だ、演奏できない、ということになる。「ブルックナーにとって、最も重要なのは彼の交響曲が演奏されること」。 だから彼は 「(演奏しやすいように)変更することにいつも同意した」 のだという。(中略) そんなブルックナー自身の言葉に 「私の初稿は図書館に収まるのだ。 そして後世の人が、改訂前と改訂後のどちらが良いかを決めることになる」というものがあるそうだが、「まさにその通りになった」 とインバル氏は考える。 「初稿では非常に難しいことを書いていた」とインバル氏がいう時、それは「ブルックナーの前衛性を示すものであった」ことを意味している。 「彼の調性や和声、とりわけリズムは非常にアヴァンギャルド。まるでイーゴリ・ストラヴィンスキー (1882~1971) を先取りするかのよう」 だと言う。(中略) 「近代性とか先駆性という意味では、初稿の方がずっと面白いのです」 初稿のこうした前衛性にインバル氏が初めて出会ったのは、1980年、カッセルのベーレンライター出版社のチーフが氏の元へ持ち込んだブルックナーの初稿スコアを通してのことだった。 最初に目にしたのは交響曲第4番。 それを見て「これが本当にブルックナー?」と驚いたが、それは「これまで知っていたブルックナーに全然似ていない点がいくつもあったから」。そしてこの「新たな発見」に、氏は大きく感銘を受けたのだった。 というのも、インバル氏はそれまでに演奏されていた 「伝統的なブルックナー」が「実はあまり好きではなかった」 から。 「至るところで耳にするブルックナーは、 その多くが非常にゆっくりなテンポで、年寄りの作曲家の曲を年寄りの指揮者が振っているようにしか聴こえませんでした。 ところが初稿で出会ったブルックナーは決してそうではなかったのです」 』 出典:月刊都響2026 February No.418、pp.63-64「私は指揮者になるために生まれてきた」、取材・文 長坂道子 以上追記終わり
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by mitch_hagane
| 2026-02-17 23:56
| 3.音楽
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Comments(9)
2026年 02月 13日
![]() そして、フィリップ・ジョルダンのお父さん、アルミン・ジョルダンの指揮した曲を聴かれた感想を書いておられます。それでは、みっちもアルミン・ジョルダンを聴いてみることにいたしましょう。 記事冒頭の画像はハンス=ユルゲン・ジーバーベルク監督の映画「パルジファル」(1982年)です。VHSやDVDで発売されてはいますが、現在は絶版で入手困難、中古ではプレミアがついて高価です。まぁ、YouTubeで「Hans-Jürgen Syberberg Parsifal」で検索すれば、画質はともあれ、どんなものか見ることが出来ます。みっちはこの映画のことは承知していたのですが、音楽指揮がフィリップ・ジョルダンのお父さんとは気づいていませんでした。(笑) この映画は4時間15分で、そのサウンド・トラックはオペラの「パルジファル」の完全な全曲です。そして指揮者はアルミン・ジョルダンなんですが、なんとなんと、アルミンさんは映画中でアムフォルタス役で出演しているのです、凄いなぁ。(笑)あっ、もちろん歌っているのはバス・バリトンのウォルフガング・シェーネですけどね。 このサウンド・トラックの方は現行盤で、Apple Musicストリーミングにも入っています。聴いてみましょう。なおジャケット画像から、これはワーナーの2009年盤、The Opera Series、Catalogue number: 2564687525、と同じものではないか、と想像します。ストリーミングは44.1kHzロスレス配信です。 ![]() うーん、分かりやすく、くっきり明快な「パルジファル」という印象、グルネマンツ役ロバート・ロイドは英国、クンドリー役イヴォンヌ・ミントンはオーストラリア出身なんですが、それもあって、暗い情念が渦巻く聖杯神聖劇的イメージはありません。イヴォンヌ・ミントンは明るい歌声、ワーグナー的ドラマティック・ソプラノ、メゾ・ソプラノではありません。例えば第2幕のラストあたり、パルジファル役とのシーンでは、愛情が薄れた恋人をなじる商売女みたいな感じで、どうもなぁ。まぁ、それが狙いなんだよとか云われると、それまでなんですが。 てなことで、パスピエさんの記事に呼応して、また知見が増えました。アルミン・ジョルダンは「指環」録音の話もあったようですが、健康上の問題で実現しなかったとのこと、惜しまれます。 Discogsから拾ったクレジットです Conductor – Armin Jordan Tenor Vocals [Parsifal] – Reiner Goldberg Bass Vocals [Gurnemanz] – Robert Lloyd Mezzo-soprano Vocals [Kundry] – Yvonne Minton Baritone Vocals [Amfortas] – Wolfgang Schöne Bass Vocals [Klingsor] – Aage Haugland Bass Vocals [Titurel] – Hans Tschammer Contralto Vocals [Eine Stimme] – Gertrud Oertel Vocals [Blumenmädchen] – Britt-Marie Aruhn, Eva Saurova, Gertrud Oertel, Hanna Schaer, Jocelyne Chamonin, Tamara Herz Vocals [Gralsritter] – Gilles Cachemaille, Paul Frey Chorus – Chœur Philharmonique De Prague Chorus Master – Josef Veselka Orchestra – Orchestre Philharmonique De Monte-Carlo Recorded July 1981 in the Palais des Congrès, Monte Carlo.
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by mitch_hagane
| 2026-02-13 08:59
| 3.音楽
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Comments(0)
2026年 02月 11日
![]() ちょっと読み通すのに努力が要りました。あの「天使と悪魔 Angels & Demons」(2000年)や「ダ・ヴィンチ・コード The Da Vinci Code」(2003年)の頃の「熱量」はないのです。そして今回の「The Secret of Secrets」ですが、実は過去作「ロスト・シンボル The Lost Symbol」(2009年)の設定を引き継いでいます。主役の1人、キャサリーン・ソロモンは「ロスト・シンボル」ですでに登場していたんですね、すっかり忘れておりました。 記事冒頭の画像は、みっち所有の「ロスト・シンボル」ハードカバー原書と、iPad Pro上のKindleアプリで表示させた「The Secret of Secrets」です。「ロスト・シンボル」の方は、2009年に買って読んで、そのまま書庫に仕舞われておりました。今取り出してみますと、そのとき挟んだ栞やポストイットが17年前のままです(笑)、そして内容はすっかり忘れております。(爆) まだこの頃は紙の本を買っていたのです。みっちがアマゾンのKindle端末を買ったのは2010年です。まだ電子書籍は主流ではありませんでした。 たしかに、今「ロスト・シンボル」を読み直してみると、キャサリーン・ソロモンはノエティック・サイエンスを専攻する科学者で、本も2冊書いているとなってます。「ロスト・シンボル」は御存知のとおり、フリーメーソンの秘儀が中心になっておりましたので、こちらにはさっぱり目が行かなかったんですね。そして、「ロスト・シンボル」のラストでは、ラングドンとキャサリーンは良い雰囲気にはなっているのですが、これで大恋愛という感じではありませんでした。 まぁ、そんなことを踏まえつつ、「The Secret of Secrets」の評価をいたしましょう。プラハという街の有名な観光スポットを使い、それなりのペースで読者に次々とページを繰らせるテクニックは、流石にダン・ブラウンさん一流のものです。しかし、今回のテーマ、ノエティック・サイエンスはどうもねぇ、みっちはどう転んでもそうしたことの信奉者にはなりそうもないです。それと、ラングドン教授が鮮やかに解いて見せる、数々の謎解きの出来がどうも今回は、今ひとつでありました。 みっち的評価はこんなところになります。 よい点: ・ストーリーテリングはスムースで、ページ・ターナー(Page turner)としてよく出来ています ・プラハの数々の観光スポットの面白い紹介になっています ・ランダムハウス社(出版社)の描写が今どきで面白いです わるい点: ・随所に仕込まれたトリックに新鮮味がないです ・「ゴーレム」が登場しますが、これの歴史的深み・探求はありません ・ノエティック・サイエンスにおよそまともな関心が持てません といったところで、どうでしょう、評価は「暇つぶしには絶好」くらいでしょうか。(笑) 追記です: なお、みっち過去記事で「The Secret of Secrets」は何回か採り上げていますので、リンクを載せておきます。 なお、ダン・ブラウンさんの著作は以下のとおり。 ロバート・ラングドン教授ものは以下の6冊です。 Angels & Demons (2000) The Da Vinci Code (2003) The Lost Symbol (2009) Inferno (2013) Origin (2017) The Secret of Secrets (2025) またスタイルは似ているが、主人公がラングドン教授でない2冊があります。 Digital Fortress (1998) Deception Point (2001) #
by mitch_hagane
| 2026-02-11 10:43
| 5.本
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Comments(0)
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