ヴァルトラウト・マイヤーさんのアルトソロでマーラーの交響曲第3番を聴くのです、の巻。 |


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2026年 03月 11日
![]() 折りよく、かねてから欲しいと思っていた、シノーポリとシュトゥットガルト放送響による3番のライヴ録音CDを、適価で手に入れることができました。これは1996年7月2-5日の録音、これに以前から持っていましたテンシュテットとLPOによる3番(1986年10月5日ロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールにおけるライブ)、そしてパーヴォ・ヤルヴィとフランクフルト放送交響楽団による3番(2007年6月23、24日ドイツ・ヘッセン州のエーベルバッハ修道院におけるセッション、これはBlu-rayです)を加えますと、マイヤーさんがアルトソロを歌った3番は「全部揃った」ということになります。記事冒頭の画像をご覧ください。 ちなみにマイヤーさんは1956年生まれなので、テンシュテット盤は30歳、シノーポリ盤は40歳、ヤルヴィ盤は51歳のときの録音になります。彼女の絶頂はやはり40歳前後の頃だと思うので、シノーポリ盤はどうしても欲しかったのです。テンシュテット盤については、過去記事があります。 なお、シノーポリのフィルハーモニア管弦楽団との全集盤では、第3番のアルトソロはハンナ・シュヴァルツ(1943-)、1994年1月2月、ロンドン、オール・セインツ・チャーチでのセッション録音です。この全集では一番最後の録音です。ハンナさん、この人みっち的には、あのブーレーズとシェローのバイロイト「指環」でのフリッカ役が印象に残っています。決して派手に目立つ人ではないのですが、立派な歌手という印象です。 さて、シノーポリ・シュトゥットガルト放送響盤に話を戻します。 輸入代理店の東武ランドシステムによる輸入盤なので、日本語の帯が付いてきました。以前から申し上げているように、みっちは日本語の帯は目に付き次第ひっちゃぶいて捨てる(笑)という習慣なのですが、この盤の帯はちょいと面白いことが書いてあります。こうです。 『二〇〇一年に「アイーダ」指揮中に心筋梗塞で亡くなるという悲劇に見舞われた巨匠シノーポリ。 その実演はショーマンシップにも事欠かず、理屈よりも情熱が迸る凄まじいものでした。 マーラーの第3番は、フィルハーモニア管とのスタジオ録音がヴァイオリンを両翼に配したものであるのに対し、こちらは一般的配置で、実はシノーポリはライヴではほとんどこの配置で演奏していたのです。当盤は、そのスタジオ録音から約2年後のライヴで、何よりもワルトラウト・マイヤーの歌唱を得ているところが強みと申せましょう。演奏は、スタジオ盤より心持ゆっくりめでかなり耽美的な演奏ということができます。両端楽章のじっくり加減には目を見張るものがあります。自作「ルー・サロメ」の録音も名高く晩年まで客演を繰り返したシュトゥットガルト放送響はとても優秀。音色は清澄で明るめ、とても美しいものです。フィルハーモニア管との実演を聴いて、録音からは想像もつかないオケの非力さに落胆した方が多かったそうですから、ドイツの名門との共演盤は歓迎されましょう。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。』 これどなたが書かれたのか知りませんが、ライナーノートは大野澄明さんという方が書かれているので、同じですかねぇ。どういう方なのかは、みっちは寡聞にして存じ上げません。文中の「ルー・サロメ」はシノーポリ自作のオペラです。ルー・アンドレアス・ザロメ(サロメ)は実在の人物で、戦前の魅力的な美女にして著述家、広い交際関係は有名、あのニーチェも求婚しています。(もちろん断られました-笑) 『フィルハーモニア管との実演を聴いて、録音からは想像もつかないオケの非力さに落胆した方が多かったそうですから』というくだりが気になりました。そうなんですか?シノーポリとフィルハーモニアは1988年に来日公演していますが、その時の話なんですかねぇ。『そうですから』という以上、筆者自身は聴かれていないのでしょうか。 あとジャケット写真は木之下晃(1936-2015)さんとクレジットされています。この方は音楽家の写真を沢山撮られていて有名です。このようにこのアルバム、輸入盤とはいえ、日本国内企画・製作という感じが強くいたします。海外では発売されているのでしょうか。ライナーノートも独・英・日の3ヶ国語ですが、日本語の文を元に翻訳されたと思われます。なお、ライナーノートには『オケの非力さ』云々の文言はないです。こういうところの違いが日本語帯の面白さ・醍醐味なのでしょうか。(笑) 収録はシュトゥットガルトStuttgartの、リーダーハレLiederhalle、そのベートーヴェンザールBeethovensaalです。ここに写真があります。まぁなんと云いますか、ちょいと変わった作りのホールですなぁ。 ![]() シノーポリのフィルハーモニア盤とシュトゥットガルト盤の演奏時間を比較しておきましょう。左がフィルハーモニア、右がシュトゥットガルト、これはジャケットなどに表記されているものではなく、実際にCDをリッピングしたデータです。 フィルハーモニア/シュトゥットガルト 第1楽章 [32:22] [35:42] 第2楽章 [10:41] [10:18] 第3楽章 [18:23] [16:50] 第4楽章 [11:06] [11:05] 第5楽章 [04:03] [04:20] 第6楽章 [23:04] [25:02] 両端楽章では、シュトゥットガルトのライブ盤がセッション盤よりもかなり演奏時間が長いこと、またそれとは逆に第3楽章スケルツァンドではセッション盤より1分半ほど速い演奏となっているのが、興味深いです。 はい、といったところが、今回のディスクの紹介でありました。以上なんですが、おい、それで音の方はどうだったんだい、あはは、気が付きましたか、それがありましたね。(笑) とりあえず全部聴いている時間がなく、声楽の入った4楽章、5楽章を中心に比較しました。4楽章では、冒頭アルトソロが、「O Mensch! O Mensch!」と入ってくるところ、5楽章では、児童合唱の「ビム!バム!」がひとしきり続き、女声合唱が歌いだし、アルトソロが「Und sollt' ich nicht weinen, du gütiger Gott? 私は泣いてはいけないのでしょうか、心ひろき神よ?」と入ってくるところ、どちらもいいところです。そうして比較してみると、上記の4種の盤(シノーポリ・フィルハーモニア盤、テンシュテット・LPO盤、シノーポリ・シュトゥットガルト盤、ヤルヴィ・フランクフルト盤)は驚くほど違います。 簡単に結論だけ書きましょう。 シノーポリ・フィルハーモニア盤:やはりハンナ・シュヴァルツさんは、マイヤーさんと比較されると分が悪いです。メゾらしい中低音の深みのある階調に欠けます。まぁ、これは想定どおりです。 ヴァルトラウト・マイヤーさんの3つの盤では、ヤルヴィ・フランクフルト盤がもっともよいです。みっち予想(願望)では、今回手に入れたシノーポリ・シュトゥットガルト盤が一番であって欲しかったのですが、ヤルヴィ盤に一歩譲ります。そして、テンシュテット盤はこの4種の盤の中では、録音が一番劣るということもあり、評価が低くなりました。 まぁこんなところが、今日一日聴いた結果です。(笑)もっと聴き込むと、また違った感想が生まれるかもしれませんが。
by mitch_hagane
| 2026-03-11 22:46
| 3.音楽
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