マーラーの角笛交響曲とはなんぞや、の巻。 |

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2026年 03月 09日
![]() そこで、その「少年の魔法の角笛 Des Knaben Wunderhorn」とはなんぞやねん、と云うことなんですが、もともとはドイツ伝承の民衆歌謡と詩を集めたものです。そして、マーラーがその中のいくつかのテキストをもとに作曲したのです。 まず交響曲第2番、第3番、第4番の楽曲構成ですがこうなっています。 第2番 第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章:アルトソロ「原光」から 第5楽章:ソプラノ、アルトソロと合唱、クロプシュトック Klopstock "復活 Die Auferstehung"から 第3番 第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章:アルトソロ「ツァラトゥストラ」から 第5楽章:児童合唱「ビム・バム」、アルトソロと女声合唱「3人の天使が歌った」から 第6楽章 第7楽章:1896年に削除、第4番の第4楽章へ転用される 第4番 第1楽章 第2楽章 第3楽章 第4楽章:ソプラノソロ「天上の生活」から それで、「原光」「3人の天使が歌った」「天上の生活」が、それぞれ「少年の魔法の角笛」からとなっています。ここでちょっと見慣れない「原光 Urlicht」なんですが、これは英訳すればPrimeval Light、「原始的な光」で、要は神が人間に最初に与えた光のことのようです。「原光」ってのは、あまりよい訳ではないですね。 さて、マーラーの「少年の魔法の角笛」ですが、1899年「ユーモレスケン(ユーモレスク)」と題して出版されたものはこういう構成の12曲でした。 1."Der Schildwache Nachtlied" – The Sentinel's Nightsong 歩哨の夜の歌 (January–February 1892) 2."Verlor'ne Müh" – Labour Lost むだな骨折り (February 1892) 3."Trost im Unglück" – Solace in Misfortune 不幸な時の慰め (April 1892) 4."Wer hat dies Liedlein erdacht?" – Who Thought Up This Song? この歌を作ったのは誰? (April 1892) 5."Das irdische Leben" – Earthly Life この世の生 (after April 1892) 6."Des Antonius von Padua Fischpredigt" – St. Anthony of Padua's Sermon to the Fish 魚に説教するパドヴァの聖アントニウス (July–August 1893) 7."Rheinlegendchen" – Little Rhine Legend ラインの伝説 (August 1893) 8."Lied des Verfolgten im Turm" – Song of the Persecuted in the Tower 塔の中で迫害されている者の歌 (July 1898) 9."Wo die schönen Trompeten blasen" – Where the Fair Trumpets Sound 美しいラッパが鳴りひびくところ (July 1898) 10."Lob des hohen Verstandes" – Praise of Lofty Intellect 高い知性を賛える (June 1896) 11."Es sungen drei Engel" – Three Angels Sang a Sweet Air 3人の天使が歌った (1895) 12."Urlicht" – Primeval Light 原光 (1893) このうち「3人の天使が歌った」と「原光」がそれぞれ第3番と第2番交響曲に転用されたのです。 "Das himmlische Leben" - Heavenly Life 天上の生活 (February 1892)は、「少年の魔法の角笛」由来ですが、上記出版には含まれておらず、第4番交響曲に転用されます。 その後、転用された11と12の代わりに、この2曲が使われるようになりました。 11a."Revelge" – Reveille 死せる鼓手 (July 1899) 12a."Der Tamboursg'sell" – The Drummer Boy 少年鼓手 (August 1901) ですから、いまCDでマーラーの「少年の魔法の角笛」なんぞを買いますと、上記1-10、11a、12aの12曲が入っていると思います。むろんそのCDの構成によっては、「原光」が含まれたりすることはありえます。 ということで、今日はこれまでなんですが、しばらくマーラーの声楽入り交響曲に集中してみようと思っているところです。
by mitch_hagane
| 2026-03-09 13:28
| 3.音楽
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