久しぶりにマーラーの交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」を聴きました、の巻。 |

エリアフ・インバルさんは90歳になられたとのこと、昨日(2月16日)が誕生日だったようです。会場にはお祝いの装飾が。(記事冒頭の画像参照)



おお、第8番を聴かれたのですね! 私は一度だけですが、東京芸術劇場でのコンサートで聴いたことがあります。白いドレスを着た森麻季氏が高い場所にあるパイプオルガンのそばで聖母マリア役を歌ったのですが、まるで天使のように見えました。
ところで、東京文化会館にはパイプオルガンが無かったと思いますが、電子オルガンを使ったのでしょうか。
こんばんは。
東京文化会館の模型(シューボックス型のように左右の壁が平行ではない)を見ると、オーケストラの音がステージ空間で満ちることなく、前に向かって出ていく構造に見えます。ストコフスキー・シフトも、今では珍しいですね。普段の聴き慣れた配置を想定していくと、ビックリするかもしれません。
それから驚いたのは、サントリーホールP席に立つ独奏者の並び方(左からソプラノI)と東京文化会館ステージ前方(左からメゾソプラノII)が変わったことです。ちなみに、私がドイツで4日連続体験したマーラー《第8番》公演は、千秋楽の東京文化会館と同じ並び方です。演奏時間も、約79分と殆ど同じでした。
1910年のミュンヘン初演に1030人も参加しましたが、ティーレマン指揮は335人と多人数を避け、合唱団をソリスト級の構成でバシッと決めました。ゲネラルプローベを上の階で聴講した際、合唱団の声量に圧倒される一方で、弦楽器の音が少し薄く感じられました。しかし、平土間での鑑賞では独奏者が主役になりました。「千人の交響曲」公演の席選びは、かなり難しいです。
>東京芸術劇場でのコンサートで聴いたことがあります。白いドレスを着た森麻季氏が高い場所にあるパイプオルガンのそばで聖母マリア役を歌ったのですが、まるで天使のよう…
はい、第3ソプラノ(栄光の聖母)は第2部のクライマックスで一節を歌うだけですので、たいてい変わったところから出現しますよね。今回も3階席後方から、「Komm! …」と歌い出し、隠岐彩夏さん、気合が入っておりました、素敵な歌唱だったと思います。
>ところで、東京文化会館にはパイプオルガンが無かったと思いますが、電子オルガンを使ったのでしょうか…
はい、Viscountという銘の入ったアップライトピアノみたいな鍵盤楽器があったので、あれがそうだったのだと思います。たぶん、電子的にパイプオルガンの音を出す楽器かと。
>東京文化会館の模型(シューボックス型のように左右の壁が平行ではない)を見ると、オーケストラの音がステージ空間で満ちることなく、前に向かって出ていく構造に見えます。ストコフスキー・シフトも、今では珍しい
東京文化会館の音は、あの反響板というか壁の構造・材質が相当効いているように思います。独特の響きで、みっちは好きな音です。ただ第8番には、ちょっと舞台が狭すぎましたね。
弦の配置は対向配置ではなく、指揮者から見て左からVn1、Vn2、Va、Vc、でした。この場合も、今どきはVaを客席近くにもってくるのが主流ですので、たしかにちょっと珍しいです。
>それから驚いたのは、サントリーホールP席に立つ独奏者の並び方(左からソプラノI)と東京文化会館ステージ前方(左からメゾソプラノII)が変わったこと
えーっ、そうだったんですか。まぁ、この配置は特に定めはないように思いますが、それにしても、何故だったんでしょうねぇ。東京文化会館ではステージ前方に独唱者が並ぶので、指揮者は見難かったでしょう。サントリーホールP席なら、そんな心配はないですが。
>「千人の交響曲」公演の席選びは、かなり難しいです…
あーっ、サントリーホールでも聴いてみたかったです。あと、以前川崎のミューザでこの曲を聴いたときの印象はなかなかよかったです。
追伸です。YouTubeに2月16日サントリーホールでのコンサートの模様(インパルさんの誕生祝い)がアップされています。
https://www.youtube.com/watch?v=WH40bm90NM4
これの1:10あたりを見ますと、たしかに女声独唱陣の配置が逆になっております。うーん、ですね。(笑)
こんにちは。
>この配置は特に定めはないように思いますが、それにしても、何故だったんでしょうねぇ。
ステージバックした理由は、前方に独奏者を立たせるためだと思われます。しかし、オーケストラをステージ前方に配置することで、サントリーホールと同様に、独奏者をオーケストラの後方に立たせることも可能だったかもしれません。
>サントリーホールでも聴いてみたかったです。
仲間達がサントリーホールで鑑賞した際、独奏者が客席から遠いP席に立っていた為、やや迫力に欠ける印象を受けたと話してくれました。理想を申しますと、指揮者が最も客席寄りに立ち、その1メートル後ろに(※指揮者の合図を確実に視認できる位置で)独奏者が立ち、更にその後ろにオーケストラが配置される形が望ましいのではないでしょうか。
ちなみに、私が信頼しているブロガー様の記録によれば、初日は充実した出来栄えであり、サントリーホールでの2日目公演では独奏者にやや綻びが見られ、そして千秋楽の東京文化会館が最も素晴らしい公演であったと記されています。
私の経験上、3日連続の「定期公演」を鑑賞した際(例えば《グレの歌》や、マーラー《第3番》&《第8番》など)、2日目に中弛み(オーケストラや合唱団)を感じることがありました。オペラ公演の場合は、オペラ歌手の当日のコンディションによるので、全く読めません。インバル指揮の千秋楽は、本当に素晴らしかったのではないかと思います。
>理想を申しますと、指揮者が最も客席寄りに立ち、その1メートル後ろに(※指揮者の合図を確実に視認できる位置で)独奏者が立ち、更にその後ろにオーケストラが配置される形が望ましいのではないでしょうか…
そんな感じがしますね。オケのうしろにソリストを配置すると、金管楽器が咆哮したときには、かき消されそうですものね。ただ、東京文化会館では、スペースの関係から、この配置は無理だったでしょう。
ちなみに、今回の公演でサントリーホールと東京文化会館でソリストの並びが異なった点、いちおう都響に質問してみました。(笑)事務局の方は大変親切で、担当部署に確認して、すぐに返事を頂いたのですが、答えは『会場も音の響きも異なるため』という、想定範囲内の答えでありました。(笑)
まぁ、それはそれとして、ここに指揮者のケネス・ウッドさん(米国の指揮者、英国で活動)が書いた「演奏する側の視点 マーラーの8番、音楽を開始するまでのドラマ」というブログ・ポストがめちゃ面白いです。
https://kennethwoods.net/blog1/2010/04/30/performers-perspective-mahler-8-drama-before-the-downbeat/
これは8番の演奏を準備するまでの準備がいかに大変であるかを連綿と語っているのです。
8人中7人ものビッグ・ヴォイスの歌手をどうやって用意するか、ワーグナーのオペラなんかも大きな声量は求められるじゃないか、いやたとえビッグ・ヴォイスの歌手がいても、これほどアンサンブルが求められる曲は他にないよ、とかね。
ちなみに、残りの1人は例のソプラノIII(栄光の聖母)で、延々と待ったあげくに、たいてい妙なところからいきなり登場して一節を歌うだけ、ウォームアップする余裕もない、まことに鋼鉄の神経が必要である云々。(笑)あと、ソリストをどこに配置するかも悩んでいます。
どーいたしまして、お気軽にコメントください。
はい、6月に日フィルが創立70周年記念とやらで、8番を演るのは知っております。あれは、検討した末にパスすることにしました。理由は企業秘密ですので、云えません。(爆)その前の週だったかな、新日フィルが3番を演るのは、聴きに行くつもりです。墨田のトリフォニーです。
ああっ、フィリップ・ジョルダンのシューマン・ワーグナー演奏会、来られていたのですか。それはそれは。どこかですれ違っていたのかもしれません。お話ができると嬉しいのは、こちらも同じです。

