上野でモーツァルト「フィガロの結婚」、ウィーン国立歌劇場公演、文句なしのはずなのですが、の巻。 |

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2025年 10月 07日
![]() 今回スザンナ役はもともと中国出身のイン・ファンの予定、これが喉の炎症とかで、カタリナ・コンラディに変更、伯爵役も変更になってます。 さらにですね、今日になって、ケルビーノ役パトリツィア・ノルツも、気管支炎ということで、急遽代役のテレザ・サルシュ・ルボルダオに変わりました。 ノルツさんは、は過去記事で注目しています。今回とうとう生で聴けると期待してたのですが、残念です。 いろいろ変更のあった出演者はけっきょくこう。 伯爵:ダヴィデ・ルチアーノ 伯爵夫人:ハンナ=エリザベット・ミュラー スザンナ:カタリナ・コンラディ フィガロ:リッカルド・ファッシ ケルビーノ:テレザ・サルシュ・ルボルダオ 指揮は、ベルトラン・ド・ビリー、フランスの指揮者、この方はリセウ大劇場の首席指揮者だったそう、あれっ、リセウはセバスチャン・ヴァイグレじゃないの、その前の人みたいです。 そして、演出は、バリー・コスキー、云わずと知れた2017年バイロイトの「マイスタージンガー」を演出した人、只者じゃないことは分かっており、期待が高まります。管弦楽はもちろん、ウィーン国立歌劇場管弦楽団、コンサートマスターは、名人ライナー・ホーネックが勤めます。合唱もウィーン国立歌劇場合唱団です。 てなことで、メンバー紹介だけでも、字数を要します。 音楽通には笑われるでしょうが、「フィガロの結婚」というオペラ、みっちはモーツァルトのオペラの中では、あまり評価は高くないのです。そもそもリブレットがねぇ、むろん喜劇なんですが、18世紀末のちょいと品のないユーモアに付き合うのが閉口、いっそ筋書きなんて無視して、モーツァルトの音楽だけに浸るというのが、正しい鑑賞法なのかもしれません。 さて、ド・ビリーの指揮棒一閃、おなじみの序曲で始まります。冒頭フィガロ役とスザンナ役の登場なのですが、どうもみっち的には期待ほどの出来ではない、ふぅむという感じ、リッカルド・ファッシの声質がみっち好みではないせいかもしれません。さて、ケルビーノ役のルボルダオさんはどうでありましょうか。オペラの公演では、歌手の急な不調に備えて主要な役にはそれぞれ代役を用意しています、ルボルダオさんも破綻のない演技、第2幕の白眉「恋とはどんなものかしら Voi che sapete」も見事にこなします。よい。さぁ、しかしながら、パトリツィア・ノルツの歌唱を聴きたかったです。 バリー・コスキーの演出、随所に冴えを見せますが、特に第4幕伯爵邸の庭のシーン、舞台上には木々の描かれた巨大な二重床があります。歌手たちは、この床の随所にある、跳ね上げ式のハッチを開けて舞台に現れ、また消えるのです。夜の闇で木々の間、視界が効かぬことの表現ですね。なかなかのものです。 さて、総括してどうだったか。むろん、素敵な音楽でした、ウィーン国立の音はこれみよがしのところなく、あくまでスムース、夢を壊すことはありません。しかし、みっち的には、さらに高望み、最高のキャストで聴いてみたかったな、という感想が残ったのは事実です。 なお、東京文化会館は来年2026年の5月から大規模改修のため、2028年度一杯まで休館となります。再開は2029年度ということか、こりゃあだいぶ先の話になります。それまで生きておるかなぁ。(笑) あと東京オペラシティ(新国立劇場-オペラ-ではなく、コンサートホールの方)も2026年1月-6月は改修のため休館、サントリーホールも2027年3月から6ヶ月間、改修のため休館となります。また川崎のミューザも、2028年には改修が入るそうで、こりゃあ東京はちょっと改修・休館ラッシュが続きますね。
by mitch_hagane
| 2025-10-07 23:54
| 3.音楽
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