今日は久しぶりに青葉台のフィリアホール、ベートーヴェンとシューマンの弦楽四重奏曲です、の巻。

フィリアホールというところ、何回か聴いていますが、「区民文化センター」という名称から想像されるような安手の作りではなく、まずまずの音がします。まぁうるさい向きは、趣がないとか、いろいろ云われるでしょうが。席数500ほどのシューボックス型小ホール、駅前の東急スクエアのビルの中にありまして、そのテナントはスターバックス、無印良品、カルディー、など今どきのお店ばかりです。こういう日常生活の中に溶け込んだホールというのは、いい感じです、昭和の昔にはありませんでした。（笑）

今回の演奏会は室内楽、若手も若手、まだ出来たての「クァルテット風雅」です。4人のメンバーはみな2001年生まれとのこと、21世紀の人なんですな。あーっ、若いっていいです、シューマンの弦楽四重奏曲第1番イ短調 Op.41-1を聴いてつくづくそう思います。

ベートーヴェンは弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.18-2、あとアンコールに第6番 Op.18-6の第3楽章が演じられました。どちらも立派な演奏でしたけど、シューマンほどはグッとくるところがなかった、まぁそれはみっちの聴きようの問題でありましょう。

あともう一曲は、ジョルジュ・オンスローの弦楽五重奏曲第15番ハ短調 Op.38「弾丸」、これは初聴でした。チェロ2挺の五重奏曲、師匠の山崎伸子さん（Vc）との共演です。

途中休憩15分ほどを挟んで、2時間ほどの演奏会、まことに愉しい集い、演奏が終わって外に出ると、そこはあの灼熱の夏日は消え失せ、秋独特の懐かしい香りが、あたりの空気に立ち込めておりました。