アルフレッド・ブレンデル「楽想のひととき」音楽之友社(刊)、(1978年)を手にしたのですが、の巻。 |

又 1970年に書かれた エッセイでは《感情は 音楽家のアルファであり, オメガでなければならない》などと書かれてある事からも , ブレンデルは
バッハやハイドンやモーツァルト, 一方では シューベルトやシューマンやブラームスやリストの素晴らしい解釈をする, 単に “知的な” だけのピアニストではなく, 逆に 意外と実は あまり考えずに ( 素直に無垢に赤ん坊の様に感じたまま自由に音楽を表現しただけだったのかも )....とブレンデルの死後 , 思う様になりました。そこには ケンプを大絶賛するのが当然であった時代背景から , リストの事を 敬意を持ってそんな風に表現したのかもしれない...と感じました。つまり どこから どこまでが ブレンデルの本心かは わからない...という事です。
“訳” は 訳す方の感性で いかようにも変わってきますので , 本当のところはリストに関して ブレンデルが どのように言いたかったのかは 私には解らないです。( 私の考えは ピントが外れているのかもしれませんが.... )
でも この本は みっち様にとって 本当に パスの本なのでしょうか? と思いました。
タイタニック号の例えで ( 海へ飛び込んだら 英雄になれる )が ありますが, 飛び込むなと言われたら 飛び込むのがフランス流らしいですね。
ツマラナイと言われたら 読んでみたい気も少し致しました(笑)。
みっちがここで云っているのは、本文のとおりで、「翻訳がよくない」ということです。ブレンデルの書いた本には何の責任もありません。(笑)そこで、読むなら原書だよね、ということで記事冒頭の画像を挙げておきました。
なお、ブレンデルのリスト観、ケンプの演奏については、過去記事に書いていますので、よろしければご参照ください。
https://mitchhaga.exblog.jp/33779808/
https://mitchhaga.exblog.jp/33794893/

