今日もFMエアーチェック、バルセロナで毎年行われる「パブロ・カザルスの日」イベントから、ダニエル・ミュラー・ショットのチェロであります、の巻。

ダニエル・ミュラー・ショットは1976年生まれのドイツ出身、すでに多くのアルバムを出しています。有名なのは、アンジェラ・ヒューイットとのベートーヴェン・チェロ・ソナタ盤あたりか。ピアノのアニカ・トロイトラーは1990年生まれで、彼女もドイツ出身です。

ロケーションのカタルーニャ音楽堂は、まぁバルセロナ観光には欠かせないところでしょう、20世紀初頭のアール・ヌーボー様式、写真で見てもゴージャスな装飾の素晴らしさは伝わります。

もっとも、みっちはへそ曲がりのオーディオ好きでありますから、ここの音響は果たしてどうなのか（笑）、という疑問が頭をもたげます。それと云うのも、このホールの美しいデコレーションを称える記事はよく目にするのですが、音が良いという話はあまり聞いたことがないような。（爆）

さて、ともあれ聴いてみます。ベートーヴェンのチェロ・ソナタ第3番、定番ですなぁ。あれっ、ちょっと録音については違和感があります。かなりオンの録音なんですけど、まぁそれはよいとして、ピアノの音像が大きすぎるんです。かつちょっと、ピアノの音圧レベルが高い。何だか巨大ピアノの前で、チェロが演奏しているような。（笑）この録音はちょっと頂けないなぁ、まぁホールの音響とはあまり関係ない、マイク配置とミキシングの問題だと思いますけどね。

チェロ・ソナタですと、中央寄りにピアノとチェロが少し離れて音像定位するのが普通かと思います。チェロが左になったり、右になったり、それは盤によって違いますが。

まぁてなことで、今回のFMエアーチェックの感想は、演奏は知らず、録音はいまいちである（済みません）というものでありました。

おまけデータ：

NHK-FM ベストオブクラシック 2025年05月08日放送

バッハ「無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV1007」

（チェロ）ダニエル・ミュラー・ショット

（17分50秒）

ベートーベン「チェロ・ソナタ 第3番 イ長調 作品69」

（チェロ）ダニエル・ミュラー・ショット、（ピアノ）アニカ・トロイトラー

（23分42秒）

シューマン「幻想小曲集 作品73」

（チェロ）ダニエル・ミュラー・ショット、（ピアノ）アニカ・トロイトラー

（11分24秒）

ブラームス「チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 作品99」

（チェロ）ダニエル・ミュラー・ショット、（ピアノ）アニカ・トロイトラー

（27分14秒）

サン・サーンス「組曲「動物の謝肉祭」から「白鳥」」

（チェロ）ダニエル・ミュラー・ショット、（ピアノ）アニカ・トロイトラー

（3分28秒）

収録はいずれも2024年6月12日スペイン、バルセロナ、カタルーニャ音楽堂