まもなく公開されるApple TV+の映画は「若さの泉 Fountain of Youth」なんですと、ナタリー・ポートマンらが主演、の巻。 |


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2025年 05月 03日
![]() 『今度はイクテュオパゴイ人が王に向って、エチオピア人の寿命や食事について質問すると、エチオピア人の多くはその寿命が百二十歳に達し、これを越えるものもあること、肉を煮て常食とし、飲物は乳であると王は答えた。スパイたちが寿命の話に驚いていると、王は一同をある泉に案内したが、この泉で水浴すると、さながら油の泉につかったように、肌が艶やかになった。そしてその泉は菫のような芳香を発していたという。スパイたちが語った話によれば、この泉の水は実に軽いので、水面に浮ぶことのできるものは何一つなく、木も木より軽いものも浮ぶことができず、みな水底に沈むという。実際その話にあるような水がエチオピアに実在するとすれば、この水を常用しているエチオピア人が長命なのは、そこに起因しているのかも知れない。』ヘロドトス「歴史」巻3、23、松平千秋(訳)、岩波文庫版 これが多分歴史上の文献に初めて出てくる「若さの泉」の記事だと思います。ペルシャ王カンビュセスが、エチオピアを攻めるにあたって、まずは敵状をよく掴もうと、スパイたちを送った、その報告なんです。なに、スパイたちはエチオピア王に煙に巻かれて帰ってきたんですな。(笑)なんでもエチオピア人は長寿であると、そしてその秘訣はこの「若さの泉」にあり、とこんな感じなんです。 まぁ、水浴すると肌が艷やかになるとか、白色であるとか、菫の香りがする、とかはよいとして、木が沈むというのは尋常ではありません。(笑)まぁ、ヘロドトス、相変わらずええ加減なことを書いてるなぁ、というところです。このペルシャ王カンビュセスは有名なキュロス大王の息子です、紀元前6世紀くらいの人、父ほどの偉業はなくて、あんまり芳しくない話が色々伝えられています。 その一つが、「失われた5万の兵士」の話、カンビュセスは兵をテバイ(テーベ、現在のルクソール)に進め、全軍から5万を選別し、シワのオアシスにある、アムン神の託宣所を焼き払えと命じます。この5万の兵は砂漠を進み、カーガのオアシスに達したが、テバイとシワの中間あたりで、砂嵐に遭遇して痕跡も残さず、忽然と消えてしまったのです。この地図のルクソールLuxorから東に伸びた青い線が、この5万の兵団の辿った道筋(想像)です。 ![]() このシワの託宣所は、当時ギリシャのデルファイの託宣所に次ぐ格式のところだったらしい、かのアレクサンダー大王もここを訪れて、託宣を授かっています。ただシワの託宣所は、デルファイと違って、巫女さん(ピュティア)ではないし、トランス状態にもならない、ちょっと面白みに欠けるのであります。あっ、若さの泉からどんどん話が逸れてしまいました。 これが映画の予告編です。どうですかねぇ、面白いとよいのですが。(笑)
by mitch_hagane
| 2025-05-03 16:49
| 2.映画
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