iPadをアンプ付きスピーカーにしてみました、の巻。

このテーマはずっと以前から気になっていた事柄なんです。iPadというのは、あの大きさ・薄さの割にけっこう音は良いので、例えばWalkmanのような音楽プレーヤーの音声出力を挿して、アンプ付きスピーカー代わりに使えないか、と思っていました。iPadには、そうした用途のインターフェースは用意されていないので、自分で見繕わなくてはなりません。

ちょうど手元に、使わなくなったRolandのDuo-Capture Mk2というオーディオ・インターフェースがあったので、これを使って繋いでみることにしました。10年以上前に使っていた代物で、出力オンリーのUSB DACとは異なり、一応オーディオ・インターフェースですから、2チャンネルの入力が用意されています。

記事冒頭の画像が使用中の状況、iPad mini7とDuo-Capture Mk2、それにWalkmanのNW-WM1Aです。iPad mini7はスピーカーが2台あって、ちゃんとステレオになります。12.9のiPad Proはスピーカーが4台になって、かなり音はよいです。画像のとおりで、Walkmanで再生中の音楽がiPadで鳴っています。

注意点をまとめてみました。

1）オーディオ・インターフェース

何でもよいと思うのですが、iPad互換のものでないといけません。また外部給電を必要とするものは面倒なので、USB給電でいけるものがよいと思います。Duo-Capture Mk2は底面に「TAB COMPUTER」切り替えのスイッチがあって、これをTAB側にすると、iPadで使えます。USB給電です。

2）iPadのソフトウエア

ただ繋ぐだけでは音が出ないので、何かソフトウエアが要ります。アップル純正の「ガレージバンド」を使います。これならどのiPadにも標準で付いています。

ガレージバンドを立ち上げて、Duo-Capture Mk2を繋ぐと、「オーディオデバイス接続済み」の表示がポップアップします。ここで、「モニタリングをオンにする」を選びます。最初に繋ぐと「ヘッドホンを接続しようとしていますか、あるいは他のデバイスですか」と聞いてくるかもしれません、この場合は「他のデバイス」を選びます。この質問は1度しか出ないようです。

あとは、以下の画面のように、入力をステレオに変え、モニターオンになっているのを確認します。ただし、このままだとまだ音は出ません。出力がDuo-Capture Mk2になっているからです。

そこで、iPadのコントロールセンターを出します。iPadでは画面の右上隅から下にスワイプすると出ます。その右上が「ミュージック（オーディオ）」のアイコンというか、パネルなんですけど、そのパネルの一番下を触ると、サウンド出力先がDuo-Capture Mk2とiPadの2択になっているはずです。iPadを選ぶとスピーカーが鳴ります。

最後にガレージバンドの「設定」→「詳細」で、バックグラウンドでの再生を許可します。これでガレージバンドを離れたときも、音は鳴り続けます。念のために書いておけば、ガレージバンドで録音操作などは無用です、ただ接続するだけで音は出ます。後は、送り出し側（Walkman）、Duo-Capture Mk2、そしてiPadにそれぞれヴォリュームが付いていますので、それらを適当に調整するだけです。

はい、こんなところです。こうして分かってしまえば、簡単なんですが、結構つまづきました。（笑）なお、こうした場合、ネットの情報はあまり助けになりません。頼りになったのは、ChatGPTです。奴は例によって自信満々のくせに、必ずしも正解を云わない（爆）のですが、よいヒントになることを口走ります。（笑）