カラヤンの1950年代のベートーヴェン交響曲全集からブライトクランク処理を試してみます、の巻。 |
ベートヴェンのエロイカ、その第1楽章をブライトクランク化してみます。これはEMIの正規スタジオ録音、1952年、場所はキングスウェイ・ホールです。モノラルですが音質はわりと良いです。みっちの持っているのはEMIの輸入盤、5CD組のものです。
こんな記事をスラスラと書いてしまうみっちさんは凄いな、と改めて思いました。ありがとうございます
この記事を見ながら試してみたいと思います
ただ、どこかで躓きそうな予感が。。。(^^ゞ
あいにく架蔵はモノラルCDだけです。
これも音は良くないと思い込んでいましたが、あらためて聴くと、カラヤン独自のレガート奏法のためそう聴こえるので、録音自体は悪くないんですね。こういう録音がシン・ブライトクランクでどう聴こえるのか、楽しみです。
いえ、どーいたしまして。
ぜひ試してみてください。何か不明の点があれば、ご遠慮なく。
片方のチャンネル「だけ」を選ぶというのが、ちょいと分かりにくいところなのかな、と思いました。
でも、分かってしまえば、自由に拡大して結果を見られますので、GUIはやっぱり便利です。
>これはその昔、ブライトクランクとは称していないものの擬似ステレオ盤が出ていました。
>東芝デラックスダブルシリーズ、単品では枚1500円のからやん・ベストシンフォニー。「擬似ステレオ」表示はあった
>はずで、もしかして国内製作かもしれません。フルトヴエングラーと違いかなり聴きづらい音でした。
おーっ、流石ネコパパさん、カラヤン・ベスト・1500シリーズ、EAC40003ですね。
ネットで検索してみますと、ジャケットやレーベルにはSTEREO表示があり、ジャケット裏面の右下にごく小さく、『このレコードは最新の技術によりモノーラル録音をステレオ化したものです。』、とあります。
ひょっとすると、隠れブライトクランクですかねぇ。
音源はムラビンスキーの「英雄」です
結果、広がり感がでたし、耳当たりの良いものになりました。
なんせこの音は極度にデッド、モノなので当たり前なのですが中央集中なので
敬遠してしまうのですが、これだけの処理でとても聴きやすくなりました。
なお逆位相の追加もやってみたのですが途中から頭が混線してしまい、日を改めて、ということにしました(^^ゞ。
>silenceの追加まで試してみました。
おーっ、よかったです。
>なお逆位相の追加もやってみたのですが途中から頭が混線
逆位相の追加は隠し味みたいなものだと思いますので、とりあえずはよいのでは。
まぁ、お暇なときにお試しください。(笑)
エロイカと4番では印象が違い、前者は柔らかくて聞きやすくなる半面、キレがちょっと弱くなる。
一方、4番は曲想に合っているのか、気持ちよい癒し空間が、眼前に広がってくる印象です。
これでわかるのは、ブライトクランク方式にも曲や演奏スタイルとの相性があるということです。
カラヤンのように、レガート奏法を特徴とする演奏スタイルだと、彫りの浅さがやや強調される傾向があるかもしれません。
そこで思い出したのは、昔、トスカニーニのライヴ録音のCDがクラウンレコードから出て、聴きやすい音に驚いたことです。スイス・レリーフ原盤の、1939年録音のベートーヴェン、4番でした。リバーブのかかった擬似ステレオだった気がします。ああいう無残響キレキレの演奏を耳当たりよく聴くにはいい方法かも。
>エロイカと4番では印象が違い…
はい、総体的には、柔らかな印象になりますね。
>そこで思い出したのは、昔、トスカニーニのライヴ録音のCDがクラウンレコードから出て…
ほぉ、疑似ステレオって、結構出ていたんですね。ちっとも知りませんでした。
おまけに、あと2つワーキングファイルを。その曲目は?聴いてみてのお楽しみです。(笑)
https://xgf.nu/4ciUp
https://xgf.nu/0wg6K
すいません、初歩的な質問させていただきます
冒頭の0.04secのsilennceの挿入ですが、0.04といのは絶対値なのでしょうか?曲の長さ等とは無関係なのでしょうか?
時々音が左チャンネルに偏ります。例えば、フルトヴェングラーのグランパルティータ。第6楽章だけがそういう状態になりました。これは音源によるものなのでしょうか?
よろしくお願いします
>冒頭の0.04secのsilennceの挿入ですが、0.04といのは絶対値なのでしょうか?曲の長さ等とは無関係なのでしょうか?
前記事で紹介したブライトクランクの説明記事に、『約30〜50ミリ秒早く』するとあり、また、みっちが実際に東芝EMI盤のフルトヴェングラー第9を測定してみたところ、やく43ミリ秒早かった、ということに基いています。
絶対0.04secでなければならない、というものではなく、ある程度幅があり、曲によって変えてよいと思います。
音速は常温で340m/secなので、0.04secですと13.6m走ります。つまり、左右チャンネルに0.04secの時間差をつけるということは、13.6m離れたところで聴く音とその場での音を合成して拡がりを出している、ということになると思います。
>時々音が左チャンネルに偏ります。例えば、フルトヴェングラーのグランパルティータ。第6楽章だけがそういう状態になりました。これは音源によるものなのでしょうか?
曲に依るのでしょう。左チャンネルの音が先行するのでそう感じるのかも。
もっとも、-20dBの逆位相の音を片方のチャンネルに足すので、そのチャンネルは少しゲインが高くなります。たいしたことはないですが、平均で0.01dBほど上がります。
なお東芝EMI盤のフルトヴェングラー第9はなぜか左チャンネルを2dB上げていました。これは意図的なものだと思いますが、このあたりは聴感で適当に決めてよいと思います。
追伸です
>曲の長さ等とは無関係なのでしょうか?
片方のチャンネルに冒頭0.04secの空白を入れるのは、上の説明のとおり、左右のチャンネルの音に「時間差」を付けるためです。ですので、曲の長さとは無関係です。
0.04secについては了解いたしました
音の偏りについてですが、波形の幅?を見る限りはオリジナルとほぼ同じで偏るはずがないと思うのですが、楽器等によってはうまくいかないことがあるのでしょう。
こんな簡単な作業(何回もやったので慣れました)で完璧を望むのはずうずうしいというものでしょうね
一応右チャンネルの5dbゲインを上げたものを作って差し替えました
再三の質問で申し訳ないのですが。。。
お陰様でー20db逆位相の追加まで出来ることができました
みっちさんのように、あっという間とはいきませんが(^^ゞ
さて最初から逆位相追加までを操作するのはパスピエにとってはなかなか面倒、例えば交響曲で四つの楽章をそれぞれとなると。。。面倒なのです。
そこで最初に四つの楽章、四つのファイルを一つに結合して処理、その終了したファイルを4分割にする、その方がパスピエには楽なのですが、これで問題はないのでしょうか?
愚問とは思いますが、宜しくお願いします
おはようございます。今日はとても冷たい雨が降っています。
>ー20db逆位相の追加まで…
あーっ、良かったです。また、ファイルは一つに結合して処理しても、まったく同じことになります。
この処理をよく行われるのでしたら、バッチで自動処理ができるといいですね。白井さんから教わったフリーソフトSoXでできるのではないかと思います。いまちょっとあれこれ懸案(趣味のです-笑)が立て込んでいて時間がとれないのですが、いずれ試してみるつもりです。
私家版ブライトクランク化は思っていた以上に効果がありますね。
最近はモノラル録音のCDを引っ張り出しては、以下のシェルスクリプトでバッチ処理して聴き直しています。
https://drive.google.com/file/d/1dI_3hWkgMP-RKBUoHnu0UVH0Oy12UI8c/view
おーっ、見事なスクリプトです。
元記事は、昔のブライトクランク処理ってどんなものだっけ、というのを調べたところから始まったのですが、意外に好評で書いた本人も驚いています。(笑)
みっちもWindows用に一つ書いてみようかと思っています。白井さんのスクリプトですと、右チャンネルの方が40ms早いのですが(オリジナル記事の説明どおりです)、みっちはフルトヴェングラーのバイロイト盤に倣って、左チャンネルの方を早くするバッチファイルにしようと思っています。