デジタル時代のいまVUメーターは0VUをどこに合わせればよいのか、の巻。 |
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
タグ
オーディオ(146)
オペラ音盤(86) 公演見聞記(79) テニス(56) フィリップ・プルマン(43) 児童文学(38) ワーグナー考察(35) 室内楽(30) D810(27) D800E(23) FMエアチェック(21) 東レ・パンパシフィック(21) ヴァルトラウト・マイアー(20) α6000(20) α7RIII(20) アバド(20) フリードリッヒ・グルダ(19) ベートーヴェン(18) 持ち物(18) シュターツカペレ・ドレスデン(18) カタリーナ・リゲンツァ(17) リヒアルト・シュトラウス(16) パルジファル(16) ファウンデーション(15) マルタ・メードル(14) エレーヌ・グリモー(13) カラヤン(13) iPhone 12 Pro Max(12) パンケーキ(12) ドン・ジョヴァンニ(12) モーツァルト(12) ジャック・リーチャー(12) 五味康祐(11) リー・チャイルド(11) 名曲100選(11) トリスタンとイゾルデ(11) 黒田恭一(11) クナッパーツブッシュ(10) アストリッド・ヴァルナイ(10) iTunes(10) Fire HD 8(10) ワルキューレ(9) グレコ・ローマン古典(9) ダン・ブラウン(9) MacBook(9) タンホイザー(8) ジョン・カルショウ(8) 翻訳(8) クリスティアン・ティーレマン(8) ピアノ・トリオ(8) 新国立劇場(8) iPad Pro 12.9 第5世代(8) ピーター・アンドリー(8) ハリー・クプファー(8) マルティン・ハイデッガー(8) 魔笛(7) ハンス・ホッター(7) 妖精の女王(7) 大地の歌(7) 録音スタジオの内側(7) 影のない女(7) デルファイ(7) So war mein Weg(7) 使い方(7) シャーンドル・ヴェーグ(6) ヘキサーRF(6) 夏目漱石(6) グレン・グールド(6) フルトヴェングラー(6) ブルーノ・ワルター(6) ハンナ・アーレント(6) キャサリン・フォスター(6) インフェルノ(6) NLP(6) Audirvana Plus(6) ショーペンハウアー(6) ダン・シモンズ(6) メンデルスゾーン(6) ステファン・ヘアハイムの指環(6) ハイペリオン(6) 橋爪ゆか(6) ジョニ・ミッチェル(6) ヴィーラント・ワーグナー(6) イモージェン・クーパー(6) 55mm F1.2(5) ウイリアム・ブレイク(5) ローエングリン(5) ロバート・ラングドン(5) クリスタ・ルートヴィヒ(5) Fireface UFX(5) 存在と時間(5) マイスタージンガー(5) Magnus Flyte(5) カルロ・マリア・ジュリーニ(5) Python(5) ジェニファー・ローレンス(5) 近所散歩(5) シモーネ・ヤング(4) スター・ウォーズ(4) フリーダ・ライダー(4) 最新の記事
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2023年 06月 11日
CDプレーヤーでテストCDを再生し、-20dBのテスト信号を再生してそれを基準の0VUに設定した。 それで実際のCDを聴いてみると、針は振り切れ状態になった。 どうしてCDはこんなに録音レベルが高いのか、そのため音が悪い。 まぁ、こんなような内容でした。みっちの読み方が悪いのかも知れませんが、どうも意味不明なのです。 まずテストCDの-20dB信号ですけど、たぶんピンクノイズでしょうね、それで-20dBというのは-20dBFSです。FSというのはフルスケールFull Scaleの略です。CDは16ビットで記録しますので、その最大値がFSです。それ以上の値を記録できません。またそういう定義ですから、電圧値ではありません。 つぎにアナログVUメーターの0VUはどういう基準で作られているのか、というのをはっきりさせないといけません。 プロ用機器の場合は+4dBuを0VUとします。民生用の機器の場合は-10dBVを0VUとします。ここでいうdBuとdBVは「異なった定義にもとづく単位」ですが、どちらも電圧値ですので換算は可能です。 +4dBu = 1.228V = +1.78dBv +2.2dBu = 1V = 0dBv 0dBu = 0.775V = -2.22dBv -7.78dBu = 0.316V = -10dBv したがって、+4dBuと-10dBvの差は11.78dB、つまり約12dBです。14dBではありません。(このサイトを参考にしました) それじゃあ、dBFSとdBuないしdBVとの換算はどうなるのかね。はい、そんなものは存在しないのです。(笑) dBFSは前述の説明のとおりで電圧値ではなく、dBuないしdBVとの換算は不可能です。 すると、CDの音を聴こうとしてアナログVUメーターを繋いだら、0VUはどのレベルに合わせたらいいの? 答えはテキトーでよい、です。(爆) あいつまたいい加減なこと云いだしたよ、とお思いでしょうが、そーなんです。(笑) ここによく分かった方が書かれた、DTM音楽作成時にVUメーターをどう活用するか、という説明があります。要旨はこんなところです。 VUメーターというのは、針の反応速度はあまり速くなく、平均的な音量レベルが表示される。よって、ピーク値の計測には向いていないが、人間の聴感上の音量感に近い。また、針の動きで音量の動きを掴みやすい、という特徴があり、『その独特の動きから平均的な音量とダイナミクスの両方を掴みやすいということで、今も実機やプラグイン等で愛用されています。』 なるほどね。 では、レベルはどう合わせたらいいのですか? 『VUメーターは音量の絶対値を測るものではなく、あくまで相対的な値を見るためのものです。…(中略)… ジャンルにもよりますが、およそ-12〜-18dBFS程度で0VUになるよう調整しておくと、針の振れも見やすいですし、適度なヘッドルームを残してミックスすることができます。』 ね、ということでテキトーなんです。 実際、みっち過去記事では、よく音楽CDのスペクトログラフを出してますが、例えば、ここあたりですけど、-20dBFSを越えるレベルの信号は、相当多いです。ですからここを0VUにしてしまうと、針が振り切れぱなしになるのも無理はないです。そんな場合は、-12dBFSあたりを0VUに設定すれば、快適に使えるでしょう。 はい、今日は以上です。
by mitch_hagane
| 2023-06-11 17:44
| 3.音楽
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||