Web上のイラストをダウンロードして使う際、透過部分のあるpngファイルで、背景が真っ黒になったことありませんか、の巻。

例えば、こんな可愛い猫の線画イラストがあります。（「イラスト：Loose Drawing」です）

線画以外は背景もなにもない、透過画像になっています。Photoshopで開くと、こんな具合に表示されます。拡張子.pngファイルでは、こんな画像も保存できるんですね。

ところがですねぇ、この画像をWebサイトからコピー＆ペーストして、画像処理ソフト（たとえば、この場合はPhotoshop）に貼り付けたとします。すると、大失敗、背景が黒で塗りつぶされて、真っ黒けの「闇夜の黒猫」になってしまいます。（笑）

これって、じつはWindowsの「仕様」なんです。Windowsのクリップボード（つまりコピー＆ペーストするための入れ物）は、透過画像を受け入れない仕様になっています。それでせっかくの透過部分を真っ黒けに塗りつぶすのです。

ちなみに、Macでは、そんなとんでも仕様ではないので、ちゃんと透過画像のままでコピー＆ペーストされます。

ということで、以上おわりなんですが、それじゃあWindowsで透過画像を扱うときは、どーすんだよということですが、回避策は2とおりほどあります。いずれの方法も、クリップボードを経由していないことに注意してください。

1つは、コピー＆ペーストしないで、「名前を付けて画像を保存」にする。これで透過画像のままで、保存できます。

もう1つは、「画像のアドレスをコピー」しておき、Photoshopの「ファイル→開く」で、ファイル名のところに、アドレス（URL）を入れて開く方法です。この方法は何もPhotoshopだけでなく、Affinity Photoなどでも可能です。

記事冒頭の画像は、記事とは関係なく、近所の植物園散策のつづきです。ついでに、もう1枚貼っておきましょう。（笑）