ティーレマン/シュターツカペレ・ドレスデンで「ワルキューレ」と「ローエングリン」を観る・聴く、の巻。 |
こんばんは。先日の貴ブログ記事「ソプラノの分類」に続き、今夜も深々と拝読致しました。R・シュトラウス歌唱が非常に素晴らしいアニヤ・ハルテロス、年齢不詳と呼ばれるペーター・ザイフェルトの来年が心配になってきました。アンナ・ネトレプコ自身ドイツ語のディクションの難しさは、インタビューにて答えていました。でもロシア仲間ヴァレリー・ゲルギエフと近い将来バイロイト音楽祭にデビューですよね?ピョートル・ベチャワはドイツ語が更に洗練されてきたそうです。
公演とは関係ないかもしれませんが、この頃マエストロは御体調が宜しくなかった御様子。翌月には心臓の手術を受けられました。最近は御若い指揮者が特別な理由か個人的な理由か度々キャンセルをしますが、公演中に気絶するまで指揮をし続けたメスト氏の世代は身体を張って、命懸けで働かれているよう私自身は思います。誰よりも早く楽屋に現れ、誰よりも遅く楽屋を後にするプラシド・ドミンゴ氏も素晴らしいです。
ところで随分前より、みっち様が「クリスチャン」と御書きになることを物凄く勿体なく感じております。何故かと申しますと、カタカナ表記「クリスティアン」でないと恐らく「インターネット検索」から貴ブログに辿り着けない人が多いのではないか?と思うからです。でも、ブロガー様には備忘録として綴られる方も大勢いらっしゃり、私も呟き程度に細々と続けています(汗)
はい、ネトレブコさんの場合、ドイツ語云々というよりも、「声の質」が気になります。
エルザ役は、どうしても、澄んだ透明感ある歌声で聴きたいところですが、彼女の場合は、少し色気がありすぎます。(笑)
例えば、みっちが愛聴しているのは、アバド指揮ウィーン・フィル盤(DGG)なんですけど、この盤のエルザ役はシェリル・ステューダーが歌っています。彼女はアメリカ人ですので、ドイツ語については色々あると思いますが、歌唱には違和感を感じません。
>近い将来バイロイト音楽祭にデビュー...
いや、そんな早耳ではないので。(笑)いずれにせよ、ネトレブコさんの良さは、ワーグナー・ソプラノ以外の領域にある、と思います。
みっちとしましては、それよりも、アニヤ・ハルテロスさんが来年バイロイトに出演しそうなので、注目しております。
>カタカナ表記「クリスティアン」...
あーっ、これは全然気付いていませんでした。(汗)もともと、外国人の名前のカタカナ表記というのには絶望していて、あまり気を配っていなかったせいですね。
このページのは直しておきました。あとのページのは、沢山あるので、追々ということで対応いたします。ご指摘、ありがとうございます。
今年も宜しくお願い申し上げます。
本日は、みっち様が綴られたアニヤ・カンペについて再び拝読したく参りました。と申しますのは、一緒に鑑賞したドイツ国籍取得のヨーロッパ人大学教授が呟いたことにあります。「貴女はどう感じましたか?私は、カンペの歌唱が好きになれません。何故ならば、アーティキュレーションがイマイチだからです。ドイツ語ネイティブであるので発音は間違いありませんが、音符に載せ歌い始めるとアワアワと何を言っているのか分からない(子音が聴こえない)」と言うのです。確かに彼女はドイツ人でドレスデン生まれですが、イタリアへ早々と引っ越し教育を受けます。その為、もしかしたらイタリア・オペラにありがちな子音が弱くなる傾向にあるのかもしれません。2度目に「さまよえるオランダ人」を鑑賞した際、注意して聴きましたが、まあ…そうかもしれない程度の感想で差ほど気にならない程度でした。比べては何ですが、男性オペラ歌手の方がバッチリ子音が聴こえるので、彼らと比較するとカンペは甘いように思います。みっち様は、カンペをワーグナーのピカイチ歌い3姉妹に加えていませんが、そのような理由も御座いますでしょうか。ところで今年のドレスデンは雪や嵐が凄く、フランクフルト空港から1日飛べませんでした。2日前に現地入りする計画が役に立ったわけですが、どうりで日本人客が毎年1月&2月は数える程度しか見ないはずです。昨年の「ジークフリート」は吹雪で災害まで出て、ニュースにもなりました。日本の台風と、同じようなものかもしれませんが。※みっち様のアドバイスを思い出し、鑑賞中に何度か目を瞑って鑑賞しました。聴覚だけの方が、音が素直に耳へ届きます。
ドイツでオペラ三昧、羨ましいです。(愉)
アニヤ・カンペAnja Kampeさんは、記事にも書きましたとおり、Blu-ray盤でしか聴いていないし、その数も少ないのですが、ニーナ・ステンメ、キャサリン・フォスター、エヴェリン・ヘルリツィウスの3人(みっちが勝手に3強と呼んでいる-笑)のブリュンヒルデ歌いと比べると、はっきり差があると感じます。
ただ、録音ではなく、実演を聴くと、また違った感想を持つとは思います。ペトラ・ラングさんのブリュンヒルデ役はヤノフスキーの盤で聴いていて、さほどの印象はなかったのですが、2017年の新国立で聴いた「神々の黄昏」、あれは絶品でした。
ドイツ・ネイティブの件ですけど、ブリュンヒルデを歌った過去の名歌手を見ても、フラグスタート、ヴァルナイ、ニルソン、ギネス=ジョーンズ、エヴァンス、リゲンツァ等々、ドイツ・ネイティブの方がむしろ少ないです。やはり、芸術は国境を超えているのではないでしょうか。