さてと、次はシューマンのピアノ・トリオへ行くのですが、これは道草かもしれない、の巻。(笑) |
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2017年 05月 07日
まっ、正直な話、シューマンのピアノ・トリオ第3番ト短調、作品110って、最近まで全く知らなかったのです。(汗) それが、この過去記事にあるように、イザベル・ファウストさんのCDを買って、初めて知りました。(恥) そして、この過去記事のとおり、同一メンバーによる実演まで聴きに行くという、熱狂ぶりなのであります。(笑) ただ正直なところ、この曲が名作かと問われると、う~んと一呼吸置く必要があります。(笑) メンデルスゾーンと比べると、やはり、完成度に差があります。 ロベルト・シューマン(1810-1856)、彼の最後の音楽活動の地デュッセルドルフにおける1851年の作品、すでにメンデルスゾーンは数年前に早世しており、シューマンの言動・行動には狂気の影が差し始めておりました。 このトリオ第3番は4楽章からなり、ロマン派らしい生き生きとした序奏 Bewegt, doch nicht zu rasch(熱を込めて、しかし速すぎずに)から始まります。 おおっ、ですが、高き志は感じるものの、何かしら吹っ切れないもどかしさが伴うのも事実、内に秘めた熱情はついに爆発することなく、終楽章で未練を残しつつ終わります。 シューマンは音楽評論家としての一面も持っていたのですが、一般に芸術家としての本質と評論家とは両立し得ないのではないかと、疑われます。 メンデルスゾーンのピアノ・トリオを褒めたあと、自ら作曲したピアノ・トリオにはどういう評価を下すのか、いや下しうるのでしょうか。 みっちはシューマンという人の音楽に、人間的な弱さを聴き取ります、それは同時代のリストやショパンのような強靱な人たちには感じられないものです。 シューマンは1853年、自宅を訪れた若きヨハネス・ブラームスの才能を認め、彼を世に出すことに尽力します。これが(評論家としての)シューマンの最後の輝きとなり、以降は狂気の闇に消えることになります。 推薦盤はもちろん、前記イザベル・ファウストさんのCDなんですが、2014年9月ベルリンはテルデックス・スタジオでのセッション録音、素晴らしい録音と思っておりましたが、イザベルのVnの生を聴いて考えが変わりました。このハルモニア・ムンディ盤は、彼女のヴァイオリン(ストラディヴァリウスのスリーピング・ビューティ)の音色を、完全には伝えていません。まあ、みっちのボロステレオのせいかもしれないのですが。(笑) おかげで、再生ソフトをAudirvana Plusに変えたり、その他にも...(汗) まあ、いろいろな意味で、このピアノ・トリオは、問題作であります。(爆) 記事冒頭の画像は、ダゲレオタイプの写真によるロベルト・シューマンの肖像、1850年頃とのことです。出典はウィキペディアのシューマンの項より。
by mitch_hagane
| 2017-05-07 10:19
| 3.音楽
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