リーチャイルドのジャック・リーチャーもの第16作「The Affair」を読んだのだった、の巻。(愉) |
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2016年 01月 05日
リー・チャイルドのジャック・リーチャーもの、「The Affair」(2011年)を読みました。 Affairは「事件」とか、「情事」とかいう感じなんですが、この場合どう訳したものやら。(困) 話は、のっけからリーチャーがペンタゴンに逮捕覚悟で乗り込むところから始まります。 時は1997年、まだリーチャーが軍の現役MP少佐であった頃の話です。 これは、「何故ジャック・リーチャーは軍を辞めて、歯ブラシだけをポケットに、アメリカ中を放浪するようになったか?」を説明するストーリーなんです。 ところで乗り込んだはいいが、何も事件らしいことは起こらず、続いてこれより5日前の出来事に話は移って、それっきりペンタゴンの話は出てきません。こりゃあ一体どうなったんだろうと、不審に思うのですが、心配いりません半分くらい読んだところで、ペンタゴンの話につながります。(笑) しかし、この構成はちょっといただけませんね。 今回の舞台はへんぴな田舎の町、近くに軍の基地があって、それで潤っている。 ここで若い美人の女性が3人殺害される事件が起き、軍人の関与が疑われて、リーチャーともう一人のMP少佐ムンローMunroが派遣されます。 恐ろしく読みやすい文体なので、何の苦もなくどんどん読み進めます。(愉) 次々とページをめくらせる語り口は、この人独特のものです。 ただ、今回の話はちょっと「乱暴」ですねぇ。次々死人がでるし。(汗) ミステリーの「謎」的にも、かなり問題があります。 以下、少々ネタバレがありますので、気になる方はここで引き返してください。 リーチャーが正義justiceを体現して、悪い奴を自分でどんどん始末 しちゃうのはどうなんだろうかぁ。(汗) これじゃ必殺仕置き人です。(笑) ええ方と悪方がはっきりしていて、犯人に意外性はありません。(笑) リーチャーは小さな町の保安官と協力して捜査を進めるのですが、保安官は女性で、むろん飛び切りの美人です。(笑) それと友人に情報通のが何人もいて、何でも電話すれば調べてくれます。便利だぁ。(笑) 電話はダイナーdinerで、公衆電話pay phoneを借ります。ダイナーで食べる料理は決まっていて、とことんチーズバーガー、それにチキンパイ、デザートはパイ(ピーチパイで、大きさは野球のホームプレートの半分くらいはあると描写されています-笑)、朝食はメープルシロップのかかったフレンチトーストです。 これを読んで、みっちもチーズバーガーが食べたくなりました。(笑) まあ、そうは言っても、語り口は例のとおり滑らかですので、「暇つぶし」にはもってこいです。 評価は☆3つというところ。 おまけ: リー・チャイルドは会話が上手です。 たとえば、こんな洒落た台詞も。 リーチャーと同格のMP少佐ムンローが、リーチャーと意見が一致した時、こう言います。 「Great minds think alike, Or fools never differ.」 とても訳しにくくて、英語の語感が活かせません。(汗) 意味はこんなところだと思います。 「意見が一致したのは、お互い頭が良いか、それとも二人とも馬鹿か、どちらかだな。」(笑) なお、ジャック・リーチャーもの過去記事は、ここをご覧ください。
by mitch_hagane
| 2016-01-05 21:45
| 5.本
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