東京春祭「ワルキューレ」を聴く。素晴らしいキャスト・演奏、ああっ、それでも完璧とはいかないものなのだ、の巻(汗) |
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2015年 04月 05日
(追記があります) 4月4日土曜日の公演。 マレク・ヤノフスキ指揮NHK交響楽団のワーグナー『ニーベルングの指環』シリーズです。演奏会形式で、昨年は「ラインの黄金」でした。みっちの過去記事はここ。http://mitchhaga.exblog.jp/21952743/ もうこのシリーズは、東京・春・音楽祭の目玉の一つですね。 特に今回の「ワルキューレ」では、ジークリンデにヴァルトラウト・マイアー、ブリュンヒルデにキャサリン・フォスターという、どちらも、みっちが当代随一と推す御二方の競演です。 期待が膨らみます。本件に関するみっちの過去記事はここです。 はい、場所は、上野の東京文化会館です。久しぶりだなぁ。そういえば、しばらく改良工事で閉館してましたが、どこを直したんですかね。今回入ってみて、どこが変わったのか、さっぱり分かりません。 今回は人気のある公演で、満席の観客ですから、ホワイエはパンク状態、トイレは男子用も長蛇の列、終演後のクロークの混雑は絶望的と、相変わらずであります。 今回の座席は、みっちとしては、格別良席でありました。2階正面3列目、いい場所であります。ますます期待が膨らみます。 まず第1幕、ジークムントとジークリンデですねぇ。 まず、ジークムント役のロバート・ディーン・スミスRobert Dean Smith(1956-)アメリカのテノール歌手です。スミスの歌唱は安定していました。やっぱ、バイロイトで、トリスタンやジークムント役の長い実績がある人は違います。流石ですねぇ。安心して聴いていられます。 そして、ジークリンデ役、ヴァルトラウト・マイアーさん登場。無論良かった。良かったんだけれども、彼女の実演・CD・ブルーレイ・DVDを沢山聴いている、みっちとしては、まだまだこんなものじゃないはずという感じがいたしました。ああっ、ひょっとすると、あまり考えたくないけれど、彼女もそろそろ年齢的なものがぁ... それでも第1幕はスミスの歌唱のおかげで、まずまず満足です。 第2幕、冒頭からキャサリン・フォスター登場。ああっ、凄く元気のいいブリュンヒルデだ。期待が膨らみます。ところがです、なにか今ひとつだったなぁ。キャサリン・フォスターは、何か少し抑えている感じがしました。彼女の実演を聴くのは初めてですが、もっとパワフルな歌唱のはず。少し調子がわるかったのでしょうか。 それでも、第2幕の聴かせどころ、ブリュンヒルデがジークムントに死の告知をする、有名なシーンでは、彼女の身長がすっと、さらに伸びたような、突き抜けた感じがいたしました。もともと背の高い人なんですがね。この死の告知のシーンは、ワーグナーの書き様が今ひとつなので、最後にブリュンヒルデがジークムントを鼓舞して去るところあたりが、ちょっと説得力ないのですが、今回はさほど違和感なく聴けました。 このワルキューレの第2幕というのは、みっち的には、ちょっと退屈なところが多いのですが、今回はそうではなかったです。その理由の一つは、フリッカを歌ったエリザベート・クールマンElisabeth Kulman(1973-)がとても良かったこと。まず、理想のフリッカだったのではないでしょうか。クールマンはオーストリアのメゾ・ソプラノ(ソプラノ役も手がけているようだが)です。(彼女は昨年の東京春祭「ラインの黄金」ではエルダを歌っていました。あれもなかなか見事でありました) 第3幕、冒頭いよいよ、ジークリンデ役ヴァルトラウト・マイアーとブリュンヒルデ役キャサリン・フォスターのデュエットです。しかし、第1幕第2幕で感じた、みっち的印象は変わらず、やや不完全燃焼気味です。そして、ブリュンヒルデとヴォータンの2人だけが残される。 ヴォータン役は、エギルス・シリンスEgils Silins(1961-)という、ラトビアのバス・バリトンの方。昨年の東京春祭「ラインの黄金」のヴォータン役に次いで、2度めの登場です。前回同様、今回もまずまずだったのではないでしょうか。 はい、全体をとおして、期待の御二方の歌唱は、今ひとつ保留付きです。来週もう一度公演があり、勿論みっちはそのチケットも用意しています。次回は吹っ切れた歌唱が聴けるといいなぁ。今回は、残念ながら、「世界一のワルキューレ」というレベルには達しておりませんでした。 以下追記です: その後2回めの公演(4月7日)を聴いたところ、まったく上記の気になる点は払拭されて、素晴らしい出来でした。詳しくは、4月7日のエントリーをご覧ください。 以上 つけたし: 舞台袖に表示される日本語字幕については、いつも文句を言っていますが、今回も褒められません。 例えば、ヴォータンの台詞、やたらと『俺』『俺』の連発、ブリュンヒルデに『達者で暮らせ』なんて言ってるし、『女をものにする』なんて、品位も何もない神ですなぁ。まあ、字幕なんて見なきゃいいだけの話なんですが。
by mitch_hagane
| 2015-04-05 01:35
| 3.音楽
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