これは、あくまでDSLRデジタル一眼レフカメラ(みっちの場合は、メイン機ニコンD800E)の補完としての、α6000の使い方であります。
以下『普通の』と書いてある時は、『普通』とはデジタル一眼レフ(光学式、ミラー有りの)における『普通』のことと読んで下さい。(笑)
1.まず、何はともあれ、ピッピッうるさい電子音を切にする。(笑)
MENU→セットアップ1→電子音→切
これで普通になった。(笑)
2.カメラ上面の一等地に麗々しく鎮座している『モードダイアル』をAにする。言わずと知れた絞り優先モードである。これ以外のモードはほとんど使用しないので、モードダイアルは無用の長物。(笑)
なお、レンズに絞り環などはないから、絞り値の変更は、『モードダイアル』の右隣の『コントロールダイアル』を回す。これは操作しやすい。(嬉)
おっと、忘れちゃいけない、このカメラのシャッターはフォーカルプレーンシャッターで(だから結構音は大きい)、最速1/4000である。
3.続いて『フォーカスモード』
『普通』の一眼レフと違うのは、ファインダーを覗いた時に、もうピントが合っていること。(笑)これは、プリAFという機能です。気に入らない人は、MENU→カスタム設定→プリAF→切。これで、シャッターを半押しした時に、初めてピントを合わせに行くようになります。
フォーカスモードは、AF-S、AF-A、AF-C、DMF、MFの5種。
DMFというのは、オートで合わせておいて、あとピント環を回して、マニュアルでピントを微調整可能なモード。マニュアルでピントを合わせている間は、EVFが拡大表示モードになるので、ピントの山を掴むのは簡単です。これはEVFならではの機能ですなぁ。(愉)
あと、α6000の売りは、像面位相差AFセンサーによる高速ピント合わせです。確かに、早くてD800Eあたりと比べて、それほど違和感ないですね。薄暗い室内で、コントラストの低い対象にピントを合わせるなんて、意地悪テストをしても、結構追従するのは驚きです。(こういう場合は流石にD800Eより遅いが)
像面ピント合わせですから、近距離でのピント精度は、D800Eを軽く凌ぎます。
4.『画像サイズ』
L:24M(6000x4000画素)を選ぶのは当然として、ファイル形式はRAW+JPEGを選ぶ。
ちなみにこれは『画質』image qualityと呼ばれるのですが、違いますよねぇ。単に『ファイル形式』が正しいと思う。
5.『フォーカスエリア』
ワイド、ゾーン、中央、フレキシブルスポットとあります。D800E同様に、合焦点を選べるフレキシブルスポットが良いのですが、点の移動をするのに、いきなりコントロールダイアルの矢印キーでは駄目で、操作にワンクッション必要です。(フレキシブルスポット・モードにする必要がある)
これでは使い物になりません。それで『中央』に設定し、対象物をシャッター半押しで合焦した後、構図を取り直すことにします。
(追記:
フレキシブルスポットの位置を変えるのは、実は簡単なのに気づきましたので、追記します。
1.コントロール・ホイール中央ボタンを押すと、フォーカスポイントがオレンジ色になり、位置変更可能となる。(位置の移動は、コントロール・ダイアル、コントロール・ホイールの回転、コントロール・ホイールの上下左右矢印ボタンが使える)
2.中央位置へのリセット(復帰)は、C2ボタン
以上ですが、ここは取扱説明書でもう少し詳しい説明が必要ですね。
追記終わり)
(追記2:フレキシブルスポットに設定する際、スポット枠の大きさをL、M、Sの3とおりから選べます。Sにすれば、そこそこ小さくなります。
追記2終わり)
それに、合焦点がピンポイントではなく、大きいです。(汗)正確に合わせるには、前述のDMFモードで、マニュアルで合わせる必要があります。まあ、超広角ズームを使っている時などは、まったく問題にはなりませんが。
6.『測光モード』
マルチ、中央重点、スポット
これは当然みっち的には、マルチとスポットの併用である。
7.『白とび・黒つぶれ』表示がない
ゼブラ表示なんて物があるくせに、白とび・黒つぶれ表示がないですねぇ。ゼブラ表示を100%とかにして、白とびの確認はできるが、同時に黒つぶれの確認はできない。メーカーの意図は、ゼブラを70%表示(デフォルト)にして、人の顔の輝度が適正かどうかを見ようというものみたいですが。あんまり意図が良くつかめていません。
8.予備バッテリーは必須
本当にバッテリーの減りは早いです。見る間に減っていく。D800Eとは全く違います。
CIPA規格準拠の撮影可能枚数では、D800Eが900枚に対して、α6000は310枚となっています。つまり、D800Eがバッテリー1個で済むところを、α6000なら3個必要、普段D800Eでバッテリー2個用意する人は、α6000なら6個用意せよ、ということ(!)で、まあそんな所だと思います。
D800Eのバッテリーは容量1,900mAhなのに対し、α6000のバッテリーは1,020mAhと小容量で、EVFなどの消費電力が大きいから、これはやむを得ないところでしょう。
9.いわゆる『親指AF』
AE-Lボタンをカスタマイズして、『親指AF』に使うことは可能です。
ただ、AE-Lボタンの位置が今少しよろしくないので、この設定にするのは微妙です。みっちは、今のところシャッター半押しでAFロックにしています。(4月10日追記:AE-Lボタンの位置は悪くないのですが、ボタンの形状が控えめなので、忙しくブラインドで触るには、ちと感触が頼りないのです。慣れで補えるかなぁ。今、親指AFで使っています。以上追記おわり)
10.『高感度NR』
切にしています。ノイズ消しとシャープネスは両立しないので、みっちはシャープネスの方を採っています。また、リサイズすれば、ノイズは目立たなくなります。
予想したとおり、ISO3200は、みっちの基準で許容範囲です。撮影時には高感度NRは切り、現像以降の工程で必要ならノイズ低減します。
ちなみに、撮って出しのJPEGファイルを使って、デジカメの高感度ノイズ比較をしている記事をよく見かけますが、ノイズ低減処理をした後のファイルでは、何を比較しているのか分かりません。比較するなら、やはりノイズ低減処理をしていないRAWファイルでの比較です。こうすると、大体、高感度ノイズはセンサーサイズの大きさに反比例、となるように思います。
総合的な感想:
まず、軽い。そしてプラスティッキーplastickyで安っぽい。(笑)
しかし、ピント合わせは早く、他の操作もスムースで、イライラさせません。
そして、良く写る。これでどこが悪いねん?という感じ。(笑)
古くからのユーザーの期待するような、いかにもカメラ然とした、愛玩対象となるようなカメラではないですが、これはこれで良いと思います。
何にしても、このα6000の性格は、『カメラ』というよりは、『ノートパソコン・携帯端末のような電子機器』に近いです。ちょいと写真を撮るのが上手な携帯端末です。そのつもりでいれば、腹は立ちません。
みっちの目的とした、D800Eを補完する小型・軽量のサブ機として役目は、十二分に果たします。また、どうかすると、メイン機を凌ぐ点がいくつかあります。
ということで、みっちは、5点満点で、4点をつけます。
蛇足:
α6000は、今までのソニーNEX機の悪しき伝統から外れて(正確にはNEX-6から外れている)、アクセサリーシューがISO規格準拠になっています。これはいいのですが、あくまで『準拠』で、奥に独自仕様の専用接点群があります。で、α6000は、このシューのカバーが標準でついてこない。(驚)
別に買うと、たかが小さなプラスチックの切れ端が800円もする。(怒)ということで、ここは太字で書きます。『これはひどい』
あと、予備バッテリーは不可欠です。NP-FW50という型番ですが、結構お高い。アマゾンで5,800円。しかも、α6000は、充電器が標準で付いてこない。バッテリーを本体に入れた状態で、USBコードで接続して充電せよという仕様。(驚)
充電器BC-TRWは、これもアマゾンで5,410円します。これを合わせたアクセサリーキットACC-TRWというのがあって、単品で買うより割安になりますが、それでも8,530円。(呆)
で、裏技は、このアクセサリーキットの旧製品を買うことです。(笑)
旧製品のアクセサリーキットは、ACC-VWで、4,980円で買えます。これはNP-FW50と旧型の充電器BC-VW1のセット。なんとNP-FW50単品より安い。(嬉)旧型充電器BC-VW1は新型に比べると、充電時間が少し長く、充電過程を示すLED表示がない(充電完了は分かる)のですが、これ位はノープロブレムでしょう。
このセットは、カメラのキタムラで買えます。(アマゾンを通しても購入可能だが、送料はかかる)
(追記:その後、売り切れとなったようです。 以上追記終わり)
(注:リチウム電池は制御回路入りなので、安い社外品バッテリーは不安です。みっちは、純正品しか使いません)
写真は本文と無関係。小石川後楽園の桜で、去年のちょうど今(3月22日)です。今年は、桜の開花も遅いですね。