はたしてベートーヴェン「フィデリオ」は演奏会形式で十分なのか、定評あるDVD盤を観て考えてみる、の巻。 |
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2016年 07月 29日
みっちがヴァルトラウト・マイアーさん大好きなのは、前々から書いていますが、彼女がレオノーレ役を歌った「フィデリオ」は、まだ観たことがありませんでした。 今回イギリスからシモーネ・ヤングさんのもろもろを購入したときに、ついでに取ってみました。それにしても、イギリスのレコード屋(というのかどうか、何と呼ぶのが正解なんでしょう-笑)は一番優れていると思います。何といっても商品である音盤データの整理が完璧です。実に購入しやすい。おかげで、どんどん買ってしまいます。(笑) まあ、お値段の方は、最低価格とはいかないですけどね。それでも、場合によっては、イギリスからの送料を払っても国内から買うよりずっと安いことがあります。例えば、マルタ・アルゲリッチやイモージェン・クーパーさんのアルバム群の購入の時はそうでした。送料を節約するために、まとめ買いは必須ですが。 これに比べると、日本アマゾン(米国amazonも)、HMV、タワーレコード、いずれも勉強が足りません。まあ、日本語のサイトの場合は、英語で検索するのと日本語で検索するのと、両方対応しなくてはならないので大変なんですが。日本語表記の揺れもありますし。 この検索の問題では、タワーレコードが割合うまく処理しています。努力の跡が見られます。ただ、ここで全てのクラシックの品が揃うとはいきませんし、最低価格かどうかは場合に依ります。 日本アマゾンなんて、思いつくありとあらゆるキーワード(英語と日本語)で検索しないと完全に調べきれないです。そして一部の国内盤の中古には、正気の沙汰ではないような高価なものがあります。一体どういう人が買うんでしょう。きっと、くだらない評論家諸氏の妄言を信じて、法外なお金を出す人がいるんでしょうね。(毒) 話が逸れました。 マイヤーさんは演技力のある歌手で、このDVD盤でも本当に好演です。 マルツェリーネ役のイルディコ・ライモンディは中々の美女で魅せます。 ペーター・ザイフェルトのフロレスタン役は、少々暑苦しい感じですが、許せます。 ピエルルイジ・ピエラッリの演出はまっとうで、特にけちを付けるところはありません。 しかし、しかし、それでもなお、みっちは「フィデリオ」に舞台は必要ないと言います。(笑) やはり最大の問題は、人物像に奥行きがないという点です。 これが演出の効果を大いに制限しています。ステレオタイプな善玉悪玉が舞台上をうろうろしても、感動を呼ぶところまでいきません。 ベートーヴェンの音楽は偉大ですが、台本はちっとも偉大ではないのです。 例えば、これらの画像は、フィデリオの第2幕、一番盛り上がるシーンからなんですが、どうでしょう、とてもじゃないが、画像からはそんな印象は受けません。 とまあ、こんな所なんです。このDVD盤自体はよく出来ていますから、一度観ても損はないですけど、「フィデリオは演奏会形式で十分」という意見は変わらないなぁ。 なお、みっちは映像ソフトの場合もCDの場合も、同じPCオーディオの装置で、同じ部屋のポジションで視聴します。映像自体は机上のEIZO製27インチモニターで見ます。(過去記事これです) これが、CDを聴くときには書斎のステレオで、DVDになると家族のいる居間のTVで、となると、環境の違いが無視できず(笑)なかなか集中できないのではないかと思います。 今回のDVDのデータです。 ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』全曲 ヴァルトラウト・マイヤー(S レオノーレ) ペーター・ザイフェルト(T フロレスタン) マッティ・サルミネン(Bs ロッコ) ユハ・ウーシタロ(Bs ドン・ピツァロ) イルディコ・ライモンディ(S マルツェリーネ) ライナー・トロスト(T ヤキーノ) ズービン・メータ(指揮)バレンシア自治州管弦楽団 演出:ピエルルイジ・ピエラッリ 2006年10月21、22、25、31日、バレンシアのソフィア王妃芸術館(州立歌劇場)にてライブ収録
by mitch_hagane
| 2016-07-29 00:06
| 3.音楽
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