マリインスキー劇場の「影のない女」を観て、ますます「影のない女」は演奏会形式がベストとの意見に傾くのだった、の巻。 |
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2016年 07月 20日
はい、マリインスキー劇場盤の「影のない女」Blu-rayです。 それでまずは最初に結論から...あまり感心しません。(汗) だって、そうでしょう、こんな間抜けな衣装と、子供じみた舞台装置で一体どんな芸術表現をしようというのでしょうか。(毒) ただ、これは演出のせいでも、ましてや歌手のせいでもなく、悪いのはリヒアルト・シュトラウスです。(笑)まあ、台本を書いたのはホフマンスタールですが。 歌手陣の歌いぶり、演奏・指揮、もう一つピリッといたしません。 採点は☆5点満点で、☆ひとつ、おまけしてあと☆半分くらいでしょう。 こうなると、やっぱり、ティーレマン指揮ザルツブルク(2011年)Blu-ray盤の良さが思い起こされます。過去記事はここです。 このクリストフ・ロイの演出は、はなからリブレットの指示どおりの演出を諦め、劇中劇で、「影のない女」を演奏会形式で上演するという形式です。これはちょいと「反則」の感もありますが、流石の発想です。また、主役のソプラノ、アンネ・シュヴァネヴィルムスがまずまず、バラクの妻役のエヴェリン・ヘルリツィウスが好演で、魅せられます。 ところで「影のない女」の主要な役どころはこうなっております。 皇帝Der Kaiser:テナーTenor 皇后Die Kaiserin:高度のドラマティック・ソプラノHoher dramatischer Sopran 染物師バラクBarak, der Färber:バスバリトンBassbariton 染物師の妻Die Färberin:高度のドラマティック・ソプラノHoher dramatischer Sopran 乳母Die Amme:ドラマティック・メゾソプラノDramatischer Mezzosopran Hoher dramatischer Sopranは、英語に訳せばHigh dramatic sopranoです。しかし、似たような単語で、hochdramatischer Sopranというワーグナー・オペラ専用の用語があります。これも英語に訳せば、highly dramatic sopranoですから、似たような感じになりますが、主にワーグナー・オペラのそれもイゾルデ役、ブリュンヒルデ役だけを指す言葉です。(クンドリー役も含まれることがあります) R.シュトラウスがhochdramatischer Sopranという呼び方を知らないわけはないので、ここはわざと変えたんでしょうねぇ。(疑) しかし、その意味あいは大体同じと見ます。 すると、この「影のない女」では、イゾルデ・ブリュンヒルデを歌える歌手を2人集めよ、ということなので、これはどこのオペラ・ハウスであっても、中々の難事と思われます。 ちなみにマリンスキー劇場版「影のない女」Blu-rayデータは以下です。 主な配役: アヴグスト・アモーノフ(T 皇帝) ムラーダ・フドレイ(S 皇后) エデム・ウメーロフ(Br バラク) オリガ・セルゲーエワ(S バラクの妻) オリガ・サヴォーワ(Ms 乳母) ワレリー・ゲルギエフ(指揮)のマリインスキー劇場管弦楽団&合唱団 演出:ジョナサン・ケント 2011年12月サンクト・ペテルブルク、マリインスキー劇場にてライヴ収録 さて、「影のない女」は演奏会形式でよしとすると、それならばCDでも充分行けそうです。 過去記事では、「影のない女」のCD各種を比較試聴しましたが、その後さらにカール・ベームの代表的な名盤をさらに3種類入手して聴いています。 ①1955年11月9日のウィーン国立歌劇場のライブ録音(放送録音) これは同年のDeccaスタジオ録音と同キャストのライブ公演盤です。Orfeo ②1974年8月16日のVPO、ザルツブルクにおけるライブ録音盤。Opera D'oro ③1977年のウィーン国立歌劇場のライブ録音盤。Grammophon これらに関する感想は、またいずれということに。(笑) とりあえず、「影のない女」の探索はここらで一区切りということになりそうです。 以上
by mitch_hagane
| 2016-07-20 17:41
| 3.音楽
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