新国立劇場「ばらの騎士」最終日6月4日のマチネ公演を愉しむ、ああっこれはコメディなのね、の巻。(笑) |
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2015年 06月 05日
表題のとおりです。いつもの新国立劇場で「ばらの騎士」最終日6月4日のマチネ公演を愉しみました。いつものとおり、4階天井桟敷です。(笑) いやぁ、楽しかったですよ。これって、コメディなんだよね、というのを再認識いたしました。まっ、詳しい話は後にして、今回の公演は、こんな顔ぶれでありました。 【指揮】シュテファン・ショルテス 【演出】ジョナサン・ミラー 【元帥夫人】アンネ・シュヴァーネヴィルムス 【オックス男爵】ユルゲン・リン 【オクタヴィアン】ステファニー・アタナソフ 【ファーニナル】クレメンス・ウンターライナー 【ゾフィー】アンケ・ブリーゲル あと省略。(汗)このオペラは、意外に登場人物が多いのです。 【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団 まず、今回の公演はやけに主要なキャストの変更が多いです。今日(6月4日)の公演については、上に書いたキャストでたぶん間違いないと思います。(汗) オクタヴィアン役のステファニー・アタナソフStephanie Atanasov(1983-)は綺麗な方ですねぇ。オーストリアのメゾです。背が高くて、ほっそりして、美人で、オクタヴィアン役が死ぬほど似合っています。 あまり、リヒアルト・シュトラウスのオペラに詳しくない方へ、この役は男役(いわゆるズボン役Trouser Roles)で、イメージとしては宝塚の男役そっくりです。女性が男装で登場し、これがまた、事の成り行きで、舞台上で女性に変装するという、二重構造になっております。 そういえば、クリスタ・ルートヴィヒはズボン役を得意にしていましたが、容姿的には女性的すぎて(笑)似合わない感じでした。本人も回想録でそのあたりのことを語っています。 『少年はいつだって、やせていなくてはなりません。お分かりだと思いますが、女性的な体型を見せてはならないのです。私はウィーンではBrustleiberl、ベルリンではBusenquetscheと呼ばれるものを身につけました。これは文字どおり「乳房つぶし」という意味で、これを付けると、ほとんど息ができません。気を付け!したみたいになります。抱き合うときも、腕を首に回すのではなく、男の人みたいに腕は低くしなければなりません。私は女性的なものを全て忘れなければならなかったのですが、それは不可能でした。アメリカでは、私はいつも丸くって、女性的過ぎると言われていました。...中略...ヨーロッパでは、私がこの役(みっち注:オクタヴィアンです)を歌うと、私を仲間だと勘違いしたレスビアンの方たちから、とても沢山のレターを頂きました。』"In My Own Voice:Memoirs"より 話が逸れてしまいました。(汗)今日の公演の話に戻します。 マルシャリン(元帥夫人、名前はマリー・テレーズ)役のアンネ・シュヴァーネヴィルムスAnne Schwanewilms(1967-)は、ドイツのリリック・ソプラノですね。初めて聴きました。貫禄はありますね。ただちょっと、高いところが安定していない所があるように、みっちは聴きました。少し調子が悪かったのかもしれません。 ゾフィー役のアンケ・ブリーゲルAnke Briegel(1983-)はドイツのソプラノ。う~ん、今回はどういう訳か、あまり印象的ではありませんでした。 ユルゲン・リンJurgen Linnは、ドイツのバリトン。生年は不明ですが、2007年頃がデビューのようなので、まだ若いでしょう。この人は中々の出来と感じました。(愉) はい、「ばらの騎士」というオペラは、まあ上記4人の歌手で大体決まってしまいますからねぇ。 最近みっちが観たり聴いたりした「ばらの騎士」は、コメディという面をあまり強調せず、マルシャリンの慨嘆を中心に、しっとりとした情感あふれる演出のものが多かったのでした。 今回の新国立劇場の演出は、そうしたウェットな要素を抑えて、コミカルなタッチが強調されています。まあ、これはこれで、よろしいんじゃないでしょうか。 例えば、ラストシーン、台本の指定では、黒ん坊の小姓が明かりを持って一人入ってきて、ゾフィーの落としていったハンカチを拾うのですが、今回はテーブルの上の果物(?)をつまみ食いしていました。(笑) つまらないことのようですが、『神は細部に宿る』God is in the detailです。(笑) 今回の公演、みっち的には、期待は裏切られませんでした。 オペラシティには面白そうなものがあります。今日は昼間の公演なので、こんな所をiPhoneで撮ってみました。 はい、本日はここまでです。
by mitch_hagane
| 2015-06-05 00:05
| 3.音楽
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