みっち流のタイピング作法
要点は、①タッチタイピングに限る、②ファンクションキーを使わない、③英語US配列キーボードを使う、です。順番に参りましょう。
みっちはローマ字入力で、タッチタイピングTouch typingです。
ちなみに、タッチタイピングとは「キーボード表面の刻印を全く見ることなく、キーを打鍵する」ことです。
およそ、どんなキーボードでも、「F」と「J」のキーだけ、表面に突起があるはずです。これを手がかりに、Fに左手の人差し指、Jに右手の人差し指を置いて、タイピング中は必ずこの位置をキープします。これを頼りに、他のすべてのキーをブラインドで(見ないで)打つわけです。
タッチタイピングのメリットというと、よく「入力が速い」ことが挙げられますが、みっちは、それはあまり感じていません。みっちの感じるタッチタイピングのメリットは、「疲れない」ということです。(愉)
なぜ、疲れないか。
タッチタイピングでは、とにかく文章そのものに集中できます。キー表面の刻印を全く見ませんので、「キーを打鍵する」という行為がほとんど脳裏に浮かばないからです。
慣れると、脊髄反射的に打鍵が行えます。自然に、勝手に、指が動きます。その結果、頭に浮かんだ文章が、キーを叩くなんて瑣末な、下世話なことに煩わされることなく、いきなり画面に出るのです。(愉)
これが最大のメリットだと思っています。
タイピングの速さなんて、実はどうでもよいのです。別にキーパンチャーやタイピストとしてデータ・エントリーをするわけではないので、100WPM(1分間に英単語100ワードを打つ)を超えたとしても、誰も褒めてくれません。(笑)
入力の速さだけを追求するなら、タッチタイピングでも、かな入力にした方が良いと思いますが、みっちが打つような文章は、例えばブログに掲載するような文章は、純粋に日本語だけではなく、英単語や記号がかなりの量、混じります。この場合、かな入力だと、少々やりにくい。
みっちの場合、日本語の文章の途中で英単語が出た場合、いちいち「日本語-英語」の切り替えはしません。日本語にしたままで、そのまま打っていってしまいます。もちろん英単語は文字化けしますが、あらかじめ日本語入力プログラムの機能カスタマイズで、「半角英数字に変換」するという機能を、特別のキーバインドに割り当てておきます。
それを使って、打った後に強制的に英数字に変えるのです。
例を挙げるとこんな感じです。
なお、みっちの場合、WindowsでもMacでも、日本語入力は「Google日本語入力」です。ローマ字入力で、キー設定はATOK式ですが、一箇所だけカスタマイズしてあります。Control+O(アルファベットのオーです)に「半角英数に変換」を割り当てています。
例:『歩くという意味の単語の一つにsashayがあります』という文章を打つとします。
この場合、日本語入力モードのままで、sashayと打つと、「さしゃy」と誤変換されます。
そこで、Control+Oです。
一発でsashayと確定されます。
また、最近の日本語入力プログラムは賢いので、大文字で始まる英単語や、変換辞書にある単語、日本語のローマ字つづりにないアルファベットの入力は、自動的に英単語と判断して無変換としてくれることもあります。
まあ、長い英語の文章を打つのであれば、「日本語-英語」の切り替えをしますが、日本語の文章の中に、パラパラ英単語が混じるくらいなら、切り替えしません。その方が速いし、煩わしくないです。
あとそうだ、かな→カナ変換は、Control+I(アルファベットのアイ)です。これはATOKのキーバインドの標準設定の一つです。
このように、日本語入力のためには、ファンクションキーは全く使いません。
ファンクションキーは6列目にあり、タッチタイピングでは、ちと指が届きにくいのです。
英語US配列のキーボードのこと
上述のやり方で入力しますので、キーボード上にカナ刻印のあるJISキーボードは不要となります。で、まあ見た目にスッキリしている英語US配列の方がいい、とこうなってくるのですが、理由は他にもあります。
a) JISキーボードでは1列目のスペースキーの左右に、かな切り替えとかキーがあります。これは無用であるばかりか、うっかり触れるとモードが変わったりして、はっきり邪魔です。またこれがあるために、せっかくの大きなスペースキーのバーが小さくなってしまいます。
b)小型のノートパソコンでありがちなんですが、キーボード右側のスペースが足りなくて、キーの横幅を縮めたり、普通のキー配置から逸脱したものがあります。特にJISキーボードの場合、USキーボードよりキー数が多いこともあって、こういうのが多いんです。
こうしたキーボードは、タッチタイピングがやりにくので、パスですねぇ。まあ、MacBookの場合は、JISキーボードも出来がいいので、問題ないですが。
過去記事で、Thinkpad X1 Carbonの『新型Adaptiveキーボード』のことを悪しざまに書きました。まあ、Lenovoもあまりの不評に驚いたと見えて、今年2015年モデルでは、このキーボードを、『無かったことにしてくれ』てな感じで、なくしちゃったんですが。(まあ当然ですー愉)
繰り返しですが、あのキーボードで問題だったのは、「ファンクションキーを電子化した」ことではなく、ファンクションキーを電子化したことで、行き場のなくなった「普通のキーの配置を滅茶苦茶にした」ことなんです。
まあ、あの騒動を見て、Thinkpadを買う気は失せました。あんなキーボードを設計した人は、タッチタイピングのことを何も知らない人です。まあ、若いエンジニアで、文化も何も理解しない人がいるのは仕方ないですが、そんな馬鹿な企画を、上司が誰も止められない会社というのは、お話になりません。(毒)
追記:あと、さらに言い足せば、今年のモデルのThinkpad X1 Carbonは、今までの良き伝統であった、英語USキーボードのオプション設定を止めました。(怒)
まあ、こんな代物には、とっとと滅びの道を辿っていただきましょう。(笑)
一方で、デルDellの新型New XPS 13ノートは、MacBook同様に無料で英語USキーボードが選べるようになりました。おまけに、このNew XPS 13ノートは高性能・コンパクト・安価と三拍子そろっております。(嬉)
さぁ、皆さん、ご一緒に。デルは栄えよ!Thinkpadは滅びよ!(大笑)
以上追記終わり。
さて、記事冒頭の写真は、例によって全く本文とは関係なく(笑)、東京は有栖川記念公園のテニスコートの桜です。いやぁ、週末は満開の桜の下で、テニス三昧でありました。(嬉)