ちなみにα6000の過去記事は、ここを押してご覧下さい。
↓
まず『親指AF』って、何じゃい、というところから話は始まる。
そもそも英語じゃ、何ていうんだい?『Thumb AF』じゃなさそうだ。(笑)
『Back button AF』位ですかね。
早い話が、シャッターボタン半押しで、AFが駆動されるのを止め、カメラ背後のちょうど親指で押すのに都合の良い場所にあるボタンを押すことで、AFを駆動しようというものです。
D800Eみたいな、大型のデジタル一眼レフには、初めからAF-ONと書かれた専用ボタンが用意されています。
メリットは大体以下の2点でしょう。
①風景など静物を撮影する時、AF-S(シングルAFサーボ)モード:
通常だと、シャッター半押しでピントを合わせ、そのまま半押し状態を続けてフォーカスをロックし、構図を決めて、シャッターを全押し。
親指AFなら、AF-ONボタンを押してピントを合わせ、指を離す。あとは構図を決めて、シャッター全押し。
シャッターボタンの半押し状態を保ちつつ、構図を決めるといった、ちょっとデリケートな動作は必要なくなる。
またAE(露出)ロックを併用する場合など、AEロックボタンを押しっぱなしにするので、シャッター半押しを保つのは、難しい時がある。
②スポーツ撮影など動体を撮影する時、AF-C(コンティニュアスAFサーボ)モード:
シャッターボタン半押し、またはAF-ONボタンを押しっぱなしで、動体を追っているとする。カメラと被写体の間に、何か余計なものが横切ると、そこにAFが合焦してしまう。これを避けて、シャッターを全押ししたいとする。
シャッターボタン半押しでは、そういう操作は不可能。親指AFなら、AF-ONボタンを離して、ピントを固定し、シャッター全押しで可能。
デメリットとしては、『そんな面倒なことやってられるかい!』てなところでしょう。(笑)
さて、まあ議論は色々あれど、『親指AF』Back button AFをまあやってみようじゃないか、とこうなったとしよう。(笑)
で、本題のα6000で『親指AF』とやらをやるには、どうしたらいいのかね。
D800Eなんかとは違って、AF-ONボタンなんてないよ。
AELってボタンがあるでしょう。これをカスタマイズしてAF-ONボタンにして使います。
あれっ、それじゃAEロックはどうしてくれるんだい。それは、シャッター半押しでAEロックが行えるように設定を変更します。
なんか、ややこしいなぁ。
とにかく、こうです。
↓
カスタム設定3の「シャッター半押しAF」:切
カスタム設定4の「シャッター半押しAEL」:入
カスタム設定6の「カスタムキー設定」の中の、AELボタン:「AFオン」を設定
なお今までの流れで、α6000の他のAFがらみの設定は、以下のようになっているとします。(これは風景など静物の撮影を考えた場合です。動体を撮る時は、また別ですねぇ)
C1ボタンに割り当てた「フォーカスモード」:DMF
カスタム設定1の「MFアシスト」:入
撮影設定3の「フォーカスエリア」:フレキシブルスポット
こうしますと、撮影の流れはこんな感じになります。
前提として、静物を撮る場合。ただしですね、対象物は画面の端にあり、かつ精密にピントを合わせる必要があるとします。
1.コントロール・ホイール中央ボタンを押す。フォーカスポイントがオレンジ色に変わり、フレキシブルスポット・モードに入ったことが分かる。
2.コントロール・ホイールの上下左右矢印ボタンを使って、フォーカスポイントを画面端の対象物まで移動する。(α6000のフォーカスポイントはほぼ画面全域をカバーしている-その代わり、フォーカスポイントの面積は大きい-追記:
訂正です。フレキシブルスポット・モードにして、スポット枠サイズSを選ぶと、D800Eとあまり変わらない大きさのフォーカス・エリアになります。
追記終わり
笑)
3.親指でAELボタンを押す。対象物にAFでピントが合う。
4.レンズのピント調整リングをさわる。自動的にMFアシスト・モードとなり、フォーカスポイントにある対象物が拡大される。親指でAELボタンは押したまま、手動でピントを合わせる。拡大されているから、ピントの山を掴むのは簡単。
5.ピントが合ったところで、親指を離す。MFアシスト・モードが解除されて、EVFには全体構図が写る。構図を確認して、シャッター全押し。
6.端にずれているフォーカスポイントを中央に戻すには、フレキシブルスポット・モードに入ってから、C2ボタンを押す。
以上です。文字で書くとややこしいですが、実際には簡単です。(汗)
写真は、本文とは何の関係もなく(汗)、みっちの第3のデジカメである、iPhone5sです。
快晴の昨日に、いつものテニスコートの脇で見かけた桜。
iPhone5sのボケ味は、う~ん、今一つですなぁ。(笑)
あっ、テニスは男ばかり5名で、4時間みっちりでしたから、もうロートル(死語?)のみっちは青息吐息でありました。(大汗)