デジタルとアナログのこと |
音源はもちろんLPレコードである。アナログの音源というと、他にテープかFMだが、入手性・音質からしてLPレコードに勝るものはなかったので。
今ではすっかり堕落して、PCオーディオで、CDをリッピングしてiTunesに入れたライブラリーを聴いている。
iTunesは最初の頃ギャップレス再生が不可能で、これではワグナーのオペラは無理と見切りをつけていたのだが、いつの間にかこれが可能になり、すっかりiTunesに依存することになる。
ワグナーのオペラは超大なので、LPレコードではとにかく枚数が多くなって難儀していた。デジタルの恩恵で、こうした悩みの種が全面解消したのは、純粋に嬉しい。
心の中では、かってのアナログの音の響きに多少未練があるが。
そういえば、昔オーディオに凝っていた頃の、オーディオ評論家もすっかり顔ぶれが変わったというか、昔懐かしい名前の相当数が、すでに今は亡き人である。
岩崎千明、五味康祐、瀬川冬樹、岡俊雄、池田圭、伊藤喜多男、山中敬三、高城重躬、長岡鉄男、桝谷英哉、黒田恭一、上杉佳郎(いずれも敬称略)
もっとも、この中で私が実際に会って話をしたことがあるのは、瀬川冬樹氏だけである。池袋の
写真の世界のデジタルとアナログ(銀塩フィルム)はどうなんだろうか。
自分では、もうオーディオでLPレコードに戻ることはないのと同様に、銀塩写真に戻る事はなさそうである。
銀塩のカメラとしては、1960年代の記念にオリンパス・ペンFTの黒と銀を一台ずつ持っているが、ほとんどこれで写真を撮ることはない。
写真はオーディオメーカー「トリオ」(現ケンウッド)の社内誌サプリームの瀬川冬樹追悼号表紙