清々しい快演、新国立劇場「トリスタンとイゾルデ」に思わず涙、の巻。 |
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2024年 03月 14日
先に結論を申し上げておきます。素晴らしい公演でありました。ニャリさんはちゃんとトリスタン役が歌え、そのうえなかなかのルックスでありました。 冷静に判断して、特によかったのは、第1幕、その清新な運び、第3幕、その熱情であったと思います。それじゃあ、あんた、肝心の第2幕はどうね。確かに第2幕の愛の二重唱などでは、僕らの持っている古今の名演は枚挙にいとまがない、その高みにまでは今回の公演は達していなかったのは事実です。でも、いいんです、第1幕、第3幕であれほどの快演であれば、すべて許そうと。(笑) あとは雑多な感想になります。 マルケ王役のシュヴィングハマーさん、初めて聴きましたがとてもよかった。 演出は、読み替え全くなしの堂々正面勝負です。最近、こうした正統的演出を見ると、なぜか驚きます。(笑)まぁこれは、読替え演出に拒絶反応のある、いかなるワグネリアンの方も満足されるでしょう。 指揮の大野和士さん、都響、素晴らしい演奏でした。みっちは今回は側面のバルコニー席でしたから、舞台からオーケストラピットの様子まで見渡せ、なかなか良い席でした、なお65歳以上の高齢者は5%割引になります。(笑) みっちの隣席は年配の紳士、スーツをお召ですから、まだ現役なんでしょう。幕間に珍しく言葉をかわします。ワーグナー・オペラをよくご存知の愛好家、いわば同好の士でありました。いくつか意見が合って、話が弾みます、愉しいです、東京の観客のレベルは高いです。 そうそう、これも書いておかねば。最後の幕が降りたあと溜息が出るような、しばしの静寂あり、余韻を楽しむかのよう、やがておずおずと拍手が、ついには万雷の拍手となって新国立劇場を揺すります。すばらしい拍手喝采でしたね。拍手のマナーが云々とか云いますけど、なかなか1,800人もの観客の気持ちが自然に一つになることは少ないです。 さて、帰りは気分もうきうきと、初台駅のプラットフォームへ。「アイーダ」の凱旋マーチとともに、電車が入ってきます。開演が16時、終わったのは21時過ぎ、5時間を軽く上まわる法悦、よかった、ただもうよかった、あと何回こんな公演に出会えるのか、道行く人が皆美しく見えます。 おまけ 指 揮:大野和士 演 出:デイヴィッド・マクヴィカー トリスタン役:ゾルターン・ニャリ マルケ王役:ヴィルヘルム・シュヴィングハマー イゾルデ役:リエネ・キンチャ クルヴェナール役:エギルス・シリンス メロート役:秋谷直之 ブランゲーネ役:藤村実穂子 牧童役:青地英幸 舵取り役:駒田敏章 若い船乗りの声役:村上公太 合 唱:新国立劇場合唱団 管弦楽:東京都交響楽団 #
by mitch_hagane
| 2024-03-14 23:35
| 3.音楽
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2024年 03月 13日
そもそも、スピーカーにせよ、イヤホンにせよ、他人にその音質の評価を聞く上で問題なのは、その人は普段はどんな音楽を聴いているのか、であります。車の評価を人に聞く場合でも、それは同様ですよね、普段ハイブリッドのミニバンに乗っている人に、ホットハッチの感想を聞いても何でしょう。やっぱりクラシックを聴いている人が対象となります、そうなるとほとんどのレビューはお呼びでないとなってしまうのです。もちろんクラシックと一口に云っても、範囲が広すぎます、できるだけジャンルが似通っている人がいいです。ざっくり云って17-18世紀のバロック、19世紀の古典・ロマン、20世紀のモダンくらいには大別して、どこを主体に聴いているのか分かると参考になると思います。 さて、それではみっちのHDE10評価です。 音質:解像度は高く、フラットでどこにも強調感はありません。高音は清々しく伸び切ります。HDE5と同傾向の音ですが、一段グレードが高いです。HDE10を聴くと、もうHDE5には戻れない感じ、イヤホン独特の定位さえ気にならなければ、これで十分モニターに使えそうな感じがします。ただ弦の高音を聴くと、あと一歩色艶がほしいな、とは思います。国産機らしい音質だと思います。 装着感:人それぞれなので評価なし 遮音性:必要としないので評価なし 携帯性:重視しないので評価なし デザイン:とてもよい、シンプルで気負ったところや構造的に無理を感じさせるところがない、それでいて類型的でないところがよい おまけ:HDE5と比べたHDE10のメーカー発表のスペックです、左がHDE5、HDE10は右のカッコ内です。 5Hz~45kHz(3~50kHz) 同軸設計(同じ) 直径11.0mmドライバー、前面にもう1組のマグネットを追加(11.5mmかつ振動板の前面にもう1組のボイスコイルとマグネットを追加) 超多層(数百層)フィルム(MLF)振動板(同じ) アルミ削り出しハウジング&ユニットキャップ(同じ、ただし形状は異なる) ホーン型イヤーピース(同じ) インピーダンス 20Ω(34Ω) 音圧感度 110dB/mW(108dB/mW) 最大入力 200mW(150mW) 約19.0gコード含む、約7gコード除く(約28g、約12g) 2016年12月発売(2016年1月) おまけ: 周波数特性について、これらのイヤホンのデータはネット上には見当たらないのですが、ヘッドホンRP-HD10のデータはいくつかありました。RP-HD10は2014年10月に発売されたヘッドホンでして、MLF振動板を使うなど、HDEシリーズの先駆という感じがいたします。むろんHDE10の特性がこうだというわけでは全然なく、まぁ何かの参考に、ということですな。 これらの測定結果を見ますと、いずれも400Hzないし4,000Hzのところでディップがあります。これらの測定はそれぞれ独立のもの(相互に関係はない)と思われるので、これだけ一致しているところを見ると、そこそこ信用してもよいのではないでしょうか。ヘッドホンRP-HD10のメーカー仕様では、「再生周波数帯域:4~50,000Hz」とあります。ほぼHDE10と同じです。公平に眺めて、ハイレゾ域を再生する意味はともあれ、かなり素直に超高音域まで伸びている感じはします。可聴音域のレスポンスは、スピーカーの周波数特性を見慣れていると、前述のディップもあって、さほどフラットとは思えません、ずいぶん振れているなぁと思います。まぁイヤホン・ヘッドホンはそういうものなのかも。
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by mitch_hagane
| 2024-03-13 16:26
| 3.音楽
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2024年 03月 11日
ところが先日AppleからApple Oneというプランに変更すると、月額1,200円で今より10円安くなる、しかもApple TVとApple Arcade(ゲームです)が付きますよ、というメールが来ました。何じゃね、これは。 今:iCloud 50GB(月額130円)+Apple Music(月額1,080円)=月額1,210円 One:iCloud 50GB+Apple Music+Apple TV+Apple Arcade=月額1,200円 こういう具合になっているんですと。みっちはゲームはやりませんが、10円安くなってApple TVをまた見られるようになるのは、悪くないかなぁということで、ポチしました。Apple Oneはもう数年前からあり、Amazon Prime(VideoとMusic)への対抗ということなんでしょう。 さぁ、それでApple TVがまた見られるようになったので、「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」です。これはいわゆる「怪獣映画」らしいんですよ。(笑)みっちは「ゴジラ」(1954年)は60年以上前、小学生のときに名古屋の内田橋にあった場末の映画館で見ておりますが、それ以来一度も怪獣映画って見たことがないのです。(爆)だからゴジラの前日譚は一切知らないのですが、まぁなんとかなるだろうと、「モナーク…」を見てみたのでした。Apple TVでは、シーズン1の全10話が公開中です。 ここでようやくお富さん出ます。なんかこう最近の映画では、「死んだと思った人がじつは生きていた」、という設定が多用されているのです。この「お富さん効果」はですね、昔はそれなりのインパクトがあったと思うのですが、こうあまねく使われてしまうと、ああっまたか、の感が否めません。この「モナーク」もその例に漏れません、主人公ケイトの父ヒロシ・ワンダなんてね、これはもう256%復活しまさぁね。(笑)みっちが初めて「お富さん効果」を意識したのは、やっぱり小学生のころでありまして、シャーロック・ホームズものですなぁ、そうですあのライヘンバッハの滝(「最後の事件」)ですよ。(笑) 「モナーク…」の印象です。 ユーモアと余裕のない登場人物たち: 主人公(たぶんケイト)にせよ、その異母兄弟であるケンタロウ、その元恋人メイ、いずれもストレートな熱血漢とか、冒険好きではなく、PTSDだトラウマだと、なんだか妙にこう、陰にこもった暗い影がかかっています。深刻ぶった人たちばかりなんだなぁ、これがドラマにディープな深みを与える、という狙いなんでしょうか。逆に登場人物のキャラクターが均一化してしまっている印象です。 説明放棄・ロジックなし(笑): 例えば、1952年の回想シーン、フィリッピンの山の中にサビだらけの船体を擱座している、米国のフレッチャー級駆逐艦USS ロートンを見つけるところです。(記事冒頭の画像を参照)なんでも太平洋戦争中の1943年に「外部からの何らかの原因」で沈没したらしい。その唯一の生存者が主人公の祖父ビル・ワンダなんですけど、船が沈んだのはハワイの西だという。それから何百キロも離れたフィリッピンの、それも海岸から遠く離れた山中にどうやって動いたのか、何の説明もありません。廃船は怪獣(なんとかドラゴン)がねぐらにしていて、船に入った一行を追いかけます。しかし、どうもこのドラゴンが船を運んだ犯人ではなさそう、すると誰がやったんだい、やっぱりゴジラか、何のために?不思議なのは、登場人物たちは誰一人そうした疑問を抱いた様子がないことです。淡々としています。(笑)せっかくインパクトのある画面なのに、これではねぇ。そもそもが全体に説得力のないストーリーです。(笑)まぁ、ゴジラ映画にどだい説得力なんてあり得るのか、という話はありますが、それにしても。(爆) 総評は星2つくらい(満点を5つとして)、まぁ暇があったら…という感じです。
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by mitch_hagane
| 2024-03-11 06:36
| 2.映画
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